侑「最近虹ヶ咲のSSが流行ってるなぁ」
侑「ま、そんな中で私が一番好きなのは璃奈ちゃんが変な物を発明するシリーズなんだけどね」
侑「でもやっぱり、こうしてSSを読んでると私も書いてみたくなってくるなぁ」
侑「……せっかくだし書いてみますか!」
侑「ダメだぁー!上手く書けないー!」
侑「いい感じの発明品も思いつかなければ、キャラもいい感じに動かせない……。うぅ、皆のことは私が一番近くで見てるはずなのに……」
ヴー ヴー
侑「ん、歩夢からだ、なんだろ」スッ
@あゆむ:明日の英語の授業
@あゆむ:多分当てられるからちゃんと訳しとくんだよ?
侑「歩夢はいつも優しいなぁ、この優しさはSSでも現実でも変わらないね」
ティン!
侑「それだー!!!」
侑「上手く書けないならいっそ現実をそのまま書けばいいんだ!なんてったって虹ヶ咲のメンバーが身近にいるんだから!」
侑「これは明日が楽しみになってきたぞー!」ウヒョー
ガラッ
侑「璃奈ちゃんいる!?」
璃奈「わ、侑さん、どうしたの?」
侑「て、璃奈ちゃん一人だけ?」
璃奈「うん、皆まだ来てない」
侑(ちょうどいいや、聞くなら今しかないね)
侑「ねぇねぇ璃奈ちゃん、何かスイッチとか持ってたりしない?」
璃奈「スイッチ?ゲームがしたいの?」
璃奈「もしスマブラなら御相手つかまつる。璃奈ちゃんボード『何度でも導いてやろう……』」
侑「いや、そっちのスイッチじゃなくてね」
侑「あ、でも今度スマブラの対戦はしよ」
璃奈「やろうやろう」
璃奈「えぇ……」
璃奈「侑さんは私に何を求めてるの……。璃奈ちゃんボード『ドン引き』」
侑「え、無いの!?」
璃奈「むしろなんであると思ったのか知りたい」
侑「だって掲示板だと皆言ってたもん!」
璃奈「掲示板?……ああ、もしかしてスクールアイドル板?」
侑「璃奈ちゃんも見てるの!?」
璃奈「まあ、一応、たまにだけど」
侑「なんだー、それなら話が早いや」
侑「てわけで、SSとかで出てくるような発明品ない?」
璃奈「ない」
侑「えー!」
侑「うーん、そっかー。ちぇー、ま、現実の璃奈ちゃんだったらそんなもんかー」
璃奈「」ムッ
璃奈「……明日」
侑「え?」
璃奈「明日まで待って。それまでに何か一つ、発明品を作ってくる」
侑「ホントに!?」
璃奈「うむ、女に二言はない。璃奈ちゃんボード『見とけよ見とけよ』」
璃奈「というわけで、はいこれ」スッ
侑「おお……!ホントに一日で作ってきた……!」
侑「それで、これはどんなことが出来るの?」
璃奈「これは対象に向けて使うと、使用者の命令を対象は必ず聞くようになってる」
侑「すご!」
璃奈「ただし、その対象が歩夢さん限定」
侑「なんで!?」
璃奈「なんでも何も、そういうものだからとしか言いようがない。今の私にはこれが限界」
侑「いやそれでも凄いよ!流石璃奈ちゃん!天使天才天王寺!」
璃奈「璃奈ちゃんボード『ドヤァ』」
侑「それじゃあ早速これ借りてくね!」ダッ
璃奈「くれ悪だよー」ヒラヒラー
侑(と、いい所に歩夢だ!)
侑「おーい歩夢ー!」タッタッタッ
歩夢「あ、侑ちゃん。どうしたの?」
侑「あのね──」ハッ
侑(待てよ、命令するのは2人きりの時の方がいいか……。歩夢の恥ずかしい姿を他の人に見せたくないからね!)
侑「あのさ歩夢、今日ウチに泊まり来ない?」
歩夢「え、うん、いいけど。急にどうしたの?」
侑「いやー、ちょっとね。その時のお楽しみってことで!」
歩夢「もー、何それ」クスクス
侑「とにかく、約束だよ!」
歩夢「分かりましたー。何があるか楽しみにしてるね」フフッ
侑(よし、これで仕込みはバッチリ!あとはその時にちゃんと命令をするだけ……!)
侑(あ、いざその時になって命令の内容思いつかなかったら台無しだもんね。今のうちに考えとこ)
侑(何が良いかなー)
下2↓
まあ作者の腕の見せ所だ
思ってたのと違うのが来て涙目になる歩夢絶対かわいい
歩夢「おじゃましまーす」ガチャ
侑「お、来たね歩夢」
歩夢「それで、何するの?」
侑「まあまあ、その前にさ、これやらない?」スッ
歩夢「Switch?」
~間~
侑「だーめだー!勝てないー!」バタッ
歩夢「侑ちゃん昔からスマブラで私に勝てたことなかったもんね」
侑「新しいのは買ってないって前言ってたし今回はいけると思ったんだけどなー」
歩夢「意外とやり方とか手が覚えててくれるものだね」フフッ
侑(さて、すぐにスイッチ使うのもなと思ってスマブラやり始めたけど、冷静に考えてみると私がやろうとしてること結構ヤバいな……)
侑(璃奈ちゃんの装置を疑ってるって訳じゃないんだけど、もし失敗したら歩夢にマジで泣かれそうだし、そもそもとして成功したところで歩夢が口聞いてくれなくなるわけで)
侑(これホントにSSのネタ欲しいが為だけにやることなのか?)
歩夢「うん?」
侑「人に何でも言うことを聞かせられるとしたらどうする?」
歩夢「うーん、私だったら……」
歩夢「…………」
歩夢「何もしない、かな」
侑「え、なんで?」
歩夢「だって、命令される人の気持ちは関係ないんでしょ?それってなんか、悲しくないかなぁ」
侑(……確かにそうか。無理矢理命令してそれをさせても、結局虚しいだけ、かも……)
侑(というかそもそも、SSのネタを作るためにこんなスイッチ使うのなんて間違ってるよね。璃奈ちゃんには悪いけどやっぱりこれは──)
歩夢「でもね」ギシッ
侑「あ、歩夢……?」
侑「!」
侑(こ、これは何!?私にだったらって、そういう事!?)
侑(私試されてる!?)
歩夢「…………」ジー
侑「…………」
侑(わ、私は……)
スイッチを使う?使わない?
下2↓
押すね!
侑(歩夢の言う通り相手の気持ちを考えずに命令するのなんて、SSじゃまだしも現実じゃ流石に間違ってる!)
侑(というか自分で命令の内容考えといてあれだけど、歩夢と話せなくなるとか辛すぎる!)
侑(璃奈ちゃんには申し訳ないけど、これは明日返そ)
歩夢「……侑ちゃん?」ジッ
侑(それよりもこの状況をどうにかしないと!)
侑「それじゃあまだスマブラやろっか!!」
侑「いやー歩夢は強いからなー!私が勝てるまでやったら朝になっちゃいそうだなー!」
侑「あ、命令でもしてみよっかなー!私と朝まで一緒にスマブラやってよ!なんつってねー!」
歩夢「むぅ……」プクッ
侑「私はルフレ使おっかなー!ほらほら歩夢!早くキャラ選ばないと私が勝手に選んじゃうよー!」
歩夢「侑ちゃんのヘタレ……」ボソッ
侑「今何か言った?」
歩夢「なんでもありませーん」
侑「璃奈ちゃん、これ」スッ
璃奈「どうだった?いいSSのネタは見つかった?璃奈ちゃんボード『wktk』」
侑「いや、璃奈ちゃんには申し訳ないんだけど、結局使わなかったよ」
璃奈「え、なんで?」
侑「歩夢が言ってたんだけどさ、相手の気持ちを無視してまでやっても悲しいだけじゃないかって」
侑「だからさ、それに触発されたってわけじゃないけど、まずはこれまで以上に歩夢と分かり合って、信頼を築いていくことにするよ」
侑「それこそ、命令したらそれを聞いてもらえるくらいね!」
侑「それじゃ、確かにこのスイッチ返したからね!」
ガラガラ
ピシャッ
歩夢「もう、侑ちゃんってば……///」←隠れてた
璃奈「それにしても、まさか使わないとは。璃奈ちゃんボード『意外』」
歩夢「一昨日の夜に璃奈ちゃんから電話かかってきた時はビックリしたよ」
歩夢「侑ちゃんがスイッチを押して命令してくるからそれに従ってだなんて」
璃奈「ごめんなさい……。でもこんなこと歩夢さんにしか頼めなかった……」
歩夢「大丈夫だよ、璃奈ちゃんは私だったらって頼ってくれたんだもんね?」
璃奈「うん。侑さんと言えば歩夢さん。璃奈ちゃんボード『ベストマッチ!』」
歩夢「ふふっ、嬉しいこと言ってくれるね」
歩夢「でも実際、侑ちゃんにだったら何命令されても良かったからね♪」
おしまい
まさかね?
また誰かが拾うのかと思ったw
勿体ない
~ 使うアナザー ~
侑(それにいざとなったらもう一回命令すればなんとかなるでしょ!)
侑(ごめんよ歩夢!)
侑「歩夢!私に二度と話しかけないで!」ポチッ
歩夢「ッ!」ビクッ
歩夢「…………」
シーン
侑「あ、歩夢さーん?」ヒラヒラー
侑「」ビクッ
歩夢「」ストン
歩夢「」ポスポス!
侑「え、なに」
歩夢「」ポスポスポスポス!
侑「……ここに座れってこと?」
歩夢「」コクコクコク
侑「う、うん。いいけど……」
侑(……確かに話しかけられてはないけど)
侑(これは成功、した、の……?)
侑「ちょ、コントローラー押し付けないで」
侑「なに、持てって?」
歩夢「」コクコク
侑(なんか可愛いなこれ)
歩夢「」カチャカチャ
侑(キャラ選び始めた、またやりたいのかな?)
歩夢「」スッスッ
侑(画面を指さし始めた。私も選べってことかな)
侑「んー、じゃあゲッコウガで」
こうして喋らなくなった歩夢とスマブラをしながら夜は更けていったのでした。
ユサユサ
侑「んー、なにー……」ムニャ
ユサユサ! ユサユサ!
ユサユサ! ユサユサ!
侑「ちょ、分かった分かった!起きるから!」ガバッ
侑「あ、おはよ、歩夢」
歩夢「」スマホミセツケ
侑「え!?もうこんな時間!?」
侑「ヤバい遅刻する!」
歩夢「」スッ
侑「あ、これ着替え?ありがと」
キガエ キガエ
歩夢「」スッ
侑「今度はコッペパン。これ咥えて学校走るよって?」
歩夢「」コクコク
侑(全部身振り手振りで表現してくれるのは可愛いんだけど)
歩夢「」GOGO!
侑(流石にちょっとめんどくさい!)
歩夢「」ハヤクハヤク
侑(なんか段々ジェスチャーが上手くなってる気がしないでもないけど、いい加減もういいかな!)
侑「というわけで、やっぱ昨日の命令なしで!普通に喋って!」ポチッ
歩夢「…………」
侑「…………」
グイッ
歩夢「」イクヨ!
侑「ちょ、歩夢!?引っ張らないで!てかなんでまだ喋んないの!?」
侑「歩夢ー!?」
侑「どーいうことなの!?璃奈ちゃん!!」
歩夢「」ツーン
侑「スイッチ押して命令取り消しって言っても戻んないんだけど!?」
侑「おかげでお昼とか私一人でずっと喋ってるヤバい人みたいになっちゃってたよ!」
璃奈「あー、えっと、そのー……」
璃奈「ちょっと、侑さん、こっちに……」
璃奈「ホントは、あのスイッチを押しても何も起きないの」コソコソ
侑「どういうこと!?」コソコソ
璃奈「実は歩夢さんに協力してもらってて、侑さんの命令を聞いてあげて欲しいって」コソコソ
侑「ってことは……」コソコソ
璃奈「うん」コソコソ
侑・璃奈「「歩夢(さん)は怒っていらっしゃる!」」コソコソ
歩夢「」ツーン
侑「歩夢ちゃーん?」
歩夢「」ツーン
侑「歩夢……(イケボ)」
歩夢「ッ!」
歩夢「」シ、シラナイモン!
侑「璃奈ちゃーん!歩夢が何も言ってくれないよー!」
璃奈「えっと、その、頑張って?」
侑「対応が雑過ぎる!」
侑「うわーん!ごめんよ歩夢ー!ちょっとどんな感じになるか気になっただけなんだよー!」
歩夢「」ユウチャンナンカシラナイモン!
侑「歩夢ー!!!」
でも、いつも仲良しな2人だから、たまにはこんなのもいいんじゃないかな。
なんて、それっぽく締めくくってみる。
璃奈ちゃんボード『ザ・エンドってね』
どうせえっちな命令になるだろうと思ってたから予想外でした
その後も押すルートしか考えてなかったので何一つ思った通りにならなかったです
あとスマブラはメタナイトくらいしかちゃんと使えないです
おつやで
俺はクッパしか使えないぜ!
こーゆーのがいいんだよ
乙でした!
やっぱり安価は難しいんだなって
おつおつ
どっちのルートも可愛かったです!
これからも書いてくれ
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 神ssだったね!
あの安価からこんな素晴らしいものが見れるとは
最高だった
これで歩夢が事前に相談されてなかったらやばかったな
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