恋「厄介とはライブ中に他人に迷惑をかける行為です」前編【SS】
メイ「あー、練習疲れた。どこか寄って帰ろうぜ」
四季「Why not.」
夏美「仕送りもらってないんですの?」
きな子「もらってるっす。だからこそ親にこれ以上負担はかけられないっす……」
夏美「バイトしてませんの?」
きな子「結ヶ丘はバイトしていいっすか?」
夏美「私はやってたけど。どうなんだろ」
四季「あ、恋先輩。聞いてみよう。恋センパーイ」
恋「どうしましたか?みなさん」
恋「アルバイトですか、できますよ。嵐さんもたこ焼き屋さんでアルバイトしてます」
夏美「よかったですの」
恋「1年生もアルバイトされるのですか?」
きな子「はいっす。やりたいっす」
メイ「え?! 恋先輩もバイトしてるの?」
恋「はい。父に頼ってばかりはいられませんから」
きな子「えらいっす」
恋「スクールアイドルのライブ会場のアルバイトです」
メイ「えっ! それじゃスクールアイドルのライブが見れるの?!」
恋「ライブ中は忙しくて観る余裕はありません。結構大変なんですよ」
きな子「でも面白そうっす。やってみたいっす!」
四季「Me too.」
恋「それでは運営さんに伝えておきますね」
ガーデンシアター
きな子「アリーナ入口はこちらでーす」
メイ「開演時間が近づいてますのでお早目にご入場くださーい」
\ガヤガヤ/
きな子「みんな会場前でたむろしてなかなか入場してくれないっす……」
きな子「なんか怖いお客さんもいるっす……」
メイ「あまり見ないようにしよう……」
夏美「次の方こちらへどうぞー」
客「えーと、ブレードと、パンフレットと、キャップと、サングラスと、ポスターと、きゃあ! 法被もあるのね!それももらうわ!」
夏美「ご、合計24500円ですの……」
四季「あれが爆買い…」
控え室
きな子「あー、疲れたっすー」
夏美「お客さんの熱気に押されっぱなしでしたのー」
四季「ライブが始まれば一息つけるかな?」
恋「みなさんお疲れ様です。これから会場内の監視に移りますので各自持ち場についてください」
恋「いいえ、私たちはステージを観るのではなく、客席を監視するのが仕事です」
きな子「客席を監視? なんの為にっすか?」
恋「厄介を止める為です」
四季「厄介?とは?」
夏美「そんな人がいるんですの?」
恋「はい。特に今回は揃いの長ランを着た厄介集団が入場していると言う情報もあります」
きな子「その人たち会場の外で騒いでいるのを見たっす。怖いっす……」
恋「詳しく説明している時間がありません。私が全体を監視してインカムで指示を出すので、それで厄介行為をしているお客さんに声をかけてください」
メイ「わかったよ」
恋「きな子さんはアリーナ、メイさんは1バル、四季さんは2バル、夏美さんは3バルが持ち場です」
きな子メイ四季夏美「はーい」
きな子(ライブ始まったっす。お客さんも盛り上がってるっす)
恋『きな子さん。早速ですが、アリーナNブロックで旗を持っている人が見えますか?』
きな子「え? あ、見えたっす」
恋『旗などは他のお客様の妨げになるので禁止されています。声をかけて止めさせてください』
きな子「わかったっす」
きな子「お客さんお客さん、旗は困るっす」
かすみ「え、あ、すみません。かすみんつい盛り上がっちゃって……」
恋『その調子でお願いします。あ、3バルの3Eで大声で歌っている人がいるとの通報です。夏美さん向かってください』
夏美「はいですの」
夏美「歌うま…… じゃなくて、大きい声で歌うのは止めてくださいですの」
エマ「そっかぁ…… 楽しくてつい一緒に歌っちゃった」
夏美「まったく、お客さんたち元気すぎですの」
メイ「なんだなんだ?」
恋『1バル1Gで奇声を発してる人がいるようです。メイさん向かってください』
メイ「わかったよ」
ランジュ「相什么是物质?」
メイ「うわ、外人だ。えーと静かに、わかる?」
ランジュ「现在直播了! 请走开!」
メイ「何言ってるかわかんねえ……」
ランジュ「勝利!」
四季「Affirm」
恋『2バル2Hに孔雀がいます。対処してください』
四季「孔雀? 鳥が迷い込んだの?」
恋『孔雀とは複数のブレードを改造して扇状につなげたものです。他のお客さんの視界を妨げる他、発火の危険性もあります』
四季「Roger. 対処する」
璃奈「え…… これは璃奈ちゃん特製ブレード…… 明るくて目立つ」
四季「他のお客さんの迷惑だし、発火の恐れもある」
璃奈「ちゃんと漏電対策してある」キリリ
四季「そういう問題じゃない。これは預かる」
璃奈「璃奈ちゃんボード『しょぼーん』」
きな子「マサイってなんすか?」
恋『行けばわかります』
きな子「わかったっす」
彼方「遥ちゃーん!ラブリー!!」ピョーンピョーンピョーン
きな子「うわ、飛び跳ねてる人がいるっす……」
恋『それがマサイです。早く止めてください』
きな子「ジャンプするの止めてほしいっす。危ないっす」
彼方「あ… ごめんごめん 遥ちゃんに見つけてもらいたくて、つい……」
つづく
注意したらすぐ止めるぶん治安良いと思ってしまうわ…
引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1679497626/
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