【SS】ことり「海未ちゃんが内緒で他の女の人と会ってた話」【ラブライブ!】
ことり「ことりと海未ちゃんは大学を卒業した後結婚しました」
ことり「ことりはデザイナーに、海未ちゃんは園田道場の師範代に。お互い忙しいけど順風満帆の生活でした」
ことり「けれど、ある日から海未ちゃんはことりに内緒で他の女の人に会ってたんです」
ことり「それを知ったことりは、海未ちゃんを責めました」
ことり「海未ちゃんと別れて今はことり一人」
ことり「海未ちゃんのこと、一生ことりは許しません」
ことり「そんなお話です」
――
海未「ことり、また徹夜ですか?」
ことり「うん、コンペが近くて――」
海未「仕事も大事ですが身体も資本ですよ?」
ことり「これが終わったら少しは休めるから」
海未「……前もそんなことを言って」
ことり「ごめんね、海未ちゃん。波に乗ってる今だからやらないと……!」
海未「……ことりはこうなったら頑固ですからね」
海未「倒れても知りませんよ?」
ことり「うん、心配してくれてありがとう」
海未「……はあ、コーヒーでも入れてきますね」
ことり(あんなこと言いながら応援してくれる海未ちゃん、やっぱり優しい)ニコニコ
――
数日後
ことり「……おかえり」
海未「ただいま帰りました」
ことり「……海未ちゃんどこいってたの?」
海未「少し用事があって」
ことり「そっか」
海未「遅くなって申し訳ありません」
ことり「ううん、お疲れ様」
ことり「あ、そうだ!」
ことり「あのね、海未ちゃん。ことりの方はちょっと余裕ができたから今度のお休みにどこかいかない?」
海未「今度のお休み……。すみません用事があって」
ことり「そっか、海未ちゃんも用事あるもんね」
ことり「じゃあ今度のお休みはことりはゆっくりしてようかな」
海未「すみません、折角誘ってもらったのに」
ことり「ううん、いいよ」
ことり「じゃあさ、その代わりと言ってはなんだけど久し振りにその……」
海未「はい?」
ことり「夜の、ね?」モジモジ
海未「申し訳ありません、しばらく無理です」
ことり「……なんで?」
海未「この前怪我をしてしまって」
ことり「えぇっ!? 大丈夫なの!?」アセアセ
海未「大したことはないのですが、大事をとって」
ことり「それは安静にしてた方がいいよ! ごめんね、海未ちゃん。気付かなくて!」
海未「いえ、私も言っていなかったので」
ことり「言ってくれればよかったのに……」
海未「ことり、忙しそうだったので」
ことり「家族なんだからそういうのはちゃんと言ってくれない方が心配だよ……」
海未「……ごめんなさい」ボソッ
――
ことり「ことりがおかしいと思ったのはその数ヶ月後でした」
ことり「海未ちゃんは休日の度に出かけて、帰ってこない時もあったから」
ことり「しかも帰ってくるとなんだか違う匂いがまじってて」
ことり「ご飯も食べてきたからいらないって」
ことり「ことりは気付きました」
ことり「誰かと会ってるって」
ことり「その会ってる人が誰なのかも」
――
ことり「ねえ、海未ちゃん」
海未「はい?」
ことり「いつも出かけて、誰かと会ってるの?」
海未「はい」
ことり「誰?」
海未「友人です」
ことり「お金もいっぱい使ってるね」
海未「申し訳ありません」
ことり「……真姫ちゃんでしょ?」
海未「っ!」
ことり「病院の匂いがする」
海未「……」
ことり「忙しくて構わないことりより、真姫ちゃんの方がいいんだ」
ことり「最近また忙しくて構ってあげられなかったもんね!?」
海未「そういうわけでは……!」
ことり「じゃあどういうこと!?」バンッ
海未「っ!」ビクッ
海未「……いえ、ごめんなさい」
ことり「謝らないでよ!」
海未「ことり、ごめんなさい」ポロポロ
ことり「もう、謝らないで!」
海未「……愛してます、ことり」ポロポロ
ことり「うそつき」
海未「……」
――
ことり「その日、海未ちゃんは家を出ていきました」
ことり「そしてそれっきり帰ってきませんでした」
ことり「次の日も、次の日も、数ヶ月経っても」
ことり「ことりは一心不乱に仕事に打ち込みました」
ことり「海未ちゃんのことなんて忘れるように」
ことり「それで、大きな仕事があらかた片付いたある日」
ことり「真姫ちゃんから一通のメッセージが届きました」
――
真姫『仕事は片付いた?』
真姫『うちの病院にきて、海未が会いたいって』
ことり「……海未ちゃん真姫ちゃんのところにいるんだ」
ことり「ことりのこと放ったらかしで――」
ことり「…………え」
ことり「待って、病院にいるの!?」
ことり「真姫ちゃんの家じゃなくて、病院!?」
――
ことり「真姫ちゃん!」
真姫「……久し振りね、ことり」
ことり「海未ちゃんは!?」
真姫「そこの部屋」
ことり「海未ちゃん!」
ことり(そこにいたのは、痩せこけてベッドに横になっている海未ちゃんでした)
ことり(病的なほど痩せこけて――)
海未「ことり……。会いたかった……」ニコッ
ことり「なんで!? なんで言ってくれなかったの!?」
海未「だって、ことりいつも言っていたでしょう?」
海未「波に乗ってる今だ、と」
ことり「そんなの……! 海未ちゃんに比べたら全然大したことじゃないよ!」
ことり「一人で入院して、こんなになって!」ポロポロ
真姫「……海未、もう長くないの」
真姫「ずっと前から通院しててね」
ことり「なんで!? 真姫ちゃんお医者さんでしょ!?」
ことり「治してよ! 海未ちゃんを治して!」
真姫「最善は、尽くしたのよ……!」
ことり「……っ!」
真姫「ことりには言わないでって、海未がずっと言ってて」
真姫「忙しいから、足枷になりたくないからって」
真姫「仕事が片付いた頃だから会いたいって、今日――」ポロポロ
ことり「っ!」
ことり「海未ちゃん、なんでわかったの……? ことりの仕事が一段落ついたって――」
海未「あなたを支えていた妻ですから……。ことりのことは大体わかりますよ……」ニコッ
ことり「海未ちゃんのバカ!」
ことり「なんで!? なんで!?」ポロポロ
ことり「全然ことりのことわかってないじゃん!」ポロポロ
海未「ことり、泣かないで」
海未「笑っているあなたが好きだから」サワッ
海未「一緒にいてくれてありがとう、ことり。愛していました」
ことり「ことりも愛してるから! 愛してるからもっとずっと一緒にいようよ!」ギュッ
海未「…………ことり、私は幸せでした」スルッ
ことり「海未ちゃん! 海未ちゃん!」
――
ことり「その後、意識を失った海未ちゃんは2度と起きることはありませんでした」
ことり「私に頼らないで一人で苦しんで」
ことり「一人で病気と闘って」
ことり「最後までことりを愛してくれて」ポロポロ
ことり「なんで一緒に闘わせてくれなかったの!?」
ことり「忙しいから、心配させたくないからって!」
ことり「妻なんだからそんなの気にしないでよ!」
ことり「勝手にいなくなって、海未ちゃんのこと絶対許さないから……!」
ことり「……このしばらくの別れは罰」
ことり「ことりに相談しなかった海未ちゃんと、気付けなかったことりに対しての」
ことり「ことりはこっちで反省してるね」
ことり「だから海未ちゃんはそっちで反省してて」
ことり「じゃあ、またね海未ちゃん」
ことり「ことりがそっちに行くまで、お互い反省して」
ことり「会えたらまたずっと一緒にいようね」
おわり
(・8・)…
(;8;)
悲しい世界
乙
悲しすぎるやんね
希「ちょっと待ったやん!うちのスピリチュアルパワーで海未ちゃんの魂を呼び戻すやん!!」
にこ「にっこにこの笑顔の魔法をかけるにこ♪」
花陽「花陽も暗黒大陸から究極の長寿食ニトロ米を取ってきたよ!!」
凛「凛は万病に効く香草にゃ!ブリオンくっそ強かったにゃ…」
絵里「私は度数96%のスピリタスを空輸してきたわ!酒は百薬の長よ!!」
真姫「みんな…、でも現代医学では海未はもう…」
にこ「真姫ちゃん!ここはSS世界よ!!」
花陽「そうです!西木野総合病院と言えばフタナリ薬や都合のいい媚薬のメッカじゃないですか!!」
真姫「!? 分かった!パパに頼んでiPS細胞から万能薬作ってもらってくる!!」
穂乃果「ことりちゃん、もう心配いらないよ!!」スゥー
ことり「み、みんな…」
穂乃果「海未ちゃん生き返れえええええ!!!!」
:
海未「みなで集まってどうしたのですか?あれ?私は何をしていたのでしょうか?」
ことり「海゛未゛ぢゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!!」
海未「ふふふ、ことりに泣き顔は似合いませんよ♡」
こんなハッピーエンドで良かったんだよ!!!!
>>35
(^8^)
よかったぞ、どの結末もよかった乙だ乙
引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1506395442/
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