璃奈「一人暮らし始めました」
愛「へぇ、りなりー卒業したら一人暮らしするんだ!」
璃奈「うん、大学、そこまで遠いわけじゃないけど、一人暮らししてみたかったから。お母さんに言ったら、いい経験になるからやりなさいって言ってくれた。」
愛「いいなー、アタシは店の手伝いがあるから家は離れられないけど、憧れるよ!……そうだ、愛さんが引越し手伝ってあげようか?こう見えて、車の運転も結構慣れてきたんだ!」
璃奈「いいの?うれしい。愛さんが運転するの見るの楽しみ。」
璃奈ちゃんボード『わくわく』
愛「そんな、楽しみにされても、普通に運転するだけだよ?……あ、もうこんな時間だ、ごめん、愛さん帰って明日の講義で出すレポート仕上げないと!ここの払いはアタシに任せてよ!」
璃奈ちゃんボード『カネならある』
愛「いいっていいって!可愛い後輩の合格祝いってことで!っていうか、何そのボード、超面白いじゃん!」アハハ
璃奈ちゃんボード『かたじけない』
愛「じゃあね、りなりー!また、引越しの日付とか決まったら教えてよ!」
璃奈「ありがとう、また連絡する。愛さんもレポート頑張ってね。」フリフリ
ブロロロ……
愛「おはよーりなりー!……あれ、荷物それだけ??」
璃奈「うん、家電とかこれから揃えないといけないから。お母さんに、洗濯機持っていくねって言ったらダメって言われた。」
璃奈ちゃんボード『しょんぼり』
愛「りなりー結構冗談言うようになったよね……。じゃあ、とりあえず電気屋さんに行こっか!」
璃奈「うん。洗濯機無いからパンツいっぱい買わないといけない。」
愛「そうそう、って買うのは洗濯機じゃないんかい!……あれ、愛さんいつの間にかツッコミになってる?」
璃奈「ノリツッコミ愛さんおもしろい。好き。」
愛「電気屋さんってなんかワクワクするよね~!見て見てりなりー、この炊飯器、お米の種類によって炊き方を変えられるんだって~!」
璃奈「私、パソコンとかスマホ以外はよく分からないから迷っちゃう。どうしよう。」ウーン
愛「そんなときは……あ、すみませーん、お姉さん!」
店員「はい、お伺いいたします!」
愛「この子が一人暮らし始めるんだけど、何買ったらいいかよく分からなくて~」
店員「かしこまりました、それでしたら……」
愛「親切な店員さんでよかったね!」
璃奈「うん、それに愛さんのお陰で随分安くしてもらえた。ありがとう。」ペコリ
愛「いいっていいって!これで言ってたのは全部買えたかな?」
璃奈「待って、最後に一つだけ買いたいものがあるの。」
愛「いいよ、何買うの?」
璃奈「これ」ユビサシ
璃奈「しない。」
愛「即答じゃん……じゃあ、どうしてホットプレート?」
璃奈「愛さんがもんじゃ作りに来てくれるかなって。」
愛「あはは、りなりーには敵わないなあ~。そんなこと言われたら毎日でも作りに行きたくなっちゃうじゃん!」
璃奈「だめ。それだと、お店が困っちゃう。でも愛さん優しい、すき。じゃあ買ってくるね。」スタスタ
愛「そういうところ、ちゃっかりしてるなあ?。じゃあ新居に行きますか!」
璃奈「しゅっぱーつ。」
りなりーハウス?
璃奈「ついた、ここだよ。」
愛「おぉ、よさそうなところだね!とりあえず、車停めて荷物を運び込もうか!」
すみません訂正です。
璃奈「全額さっきのポイントで買えた。うれしい。」
愛「そういうところ、ちゃっかりしてるなあ?。じゃあ新居に行きますか!」
璃奈「しゅっぱーつ。」
~りなりーハウス~
璃奈「ついた、ここだよ。」
愛「おぉ、よさそうなところだね!とりあえず、車停めて荷物を運び込もうか!」
愛「ふぅ~、とりあえず住める状態にはなったかな!?」
璃奈「ありがとう、愛さん。あとはゆっくり荷解きしていく。」
璃奈ちゃんボード『我が城はできたり』
愛「でも、何とか夕方までに終わって良かったね!ところでこの後どうする?ご飯でも食べに行く?」
璃奈「待って愛さん。ご飯は……」
~近所のスーパー~
愛「近くに買い物するところもあって便利だね!でもなんで初日から家で食べることにしたの?」
璃奈「新しいお家での初めてのご飯、愛さんといっしょがよかった。」
愛「あはは、そういうことか~、嬉しいこと言ってくれるじゃん!」
愛「えー?愛さんも手伝うよ!?」
璃奈「そんな、引越しもお手伝いしてもらったのに悪い。せつ菜さんよりはマシだから安心して欲しい。」
愛「いやいや、そういうことじゃなくて!……ていうか、せっつーちょっとはマシになったのかな……。今日は愛さんも楽しかったし!それに料理も二人でやったほうが楽しいよ!」
璃奈「愛さんがそういうなら……。」
璃奈「テーブルが無くてダンボールの上で食べることになるとは。」
璃奈ちゃんボード『うっかり』
愛「あはは、まだまだ必要なものがありそうだね?!でも、これはこれで思い出に残ったからいいじゃん!」
璃奈「うん、楽しかった。ありがとう、愛さん。」
愛「どういたしまして!あ、もうこんな時間だ、そろそろ愛さん帰らないと……」
璃奈「うん、またいつでも遊びに来てね。今度はちゃんとおもてなしする。」
愛「おー?それは楽しみだなあ~!じゃあ今度は誰かも誘ってもんじゃやろうよ!」
璃奈「ほんと?楽しみ。また連絡するね。」
愛「じゃあね、りなりー!しばらく慣れないとは思うけど、身体には気を付けるんだぞ?」
璃奈「ありがとう、愛さん。じゃあね。」フリフリ
パタン
『お買い物も力仕事も、愛さんはとても頼りになります。今までも家では一人でいることが多かったけど、この家で始まった新しい生活。これから起こるいろんなことがとても楽しみです。とりあえず、テーブルが欲しいです。』
璃奈『明日は待ちに待ったお休み。ということで今夜は……』
ブーン…ピンポーン
「ド◯ノピザでーす」
ガチャ
「こちらデラックスと、ポテトとコーラですね、ありがとうございまーす。」
璃奈「ご苦労さま。」
パタン ブーン…
璃奈「……。」モグモグピコピコ
ピンポーン
璃奈「……?またピザ屋さん?」トテトテ
ピンポーンピンポーン
璃奈「……。」イラリ
『やっほー!かわいいかわいいかす……』
璃奈『間に合ってます。』ブツッ
ピンポーン
璃奈『……。』ピッ
『いや、辛辣!?入れてよ!!』
璃奈『……。』ハァ
ガチャ
かすみ「やっほー、りな子。遊びに来たよ~!あぁ~、ピザ!もう、そこまでもてなされちゃうと困っちゃいますねぇ!」
璃奈「いや、それ私の……ていうか、なんで私の家知ってるの?引っ越したこと言ってないよね?」
かすみ「いや、この前……」
prrrr……
璃奈『もしもし』
かすみ『あ、りな子久しぶり!卒業する前に借りてた漫画返さなきゃって思ったんだけど……』
璃奈『あぁ、全巻貸してたやつ。面白かった?』
かすみ『うん!もうかすみんハマっちゃってアニメまで見たよ~。』
璃奈『それは良かった。それで、どうしよっか。どこかに取りに行く?』
かすみ『持って帰って貰うの悪いから送るよ、全巻は流石に重いし。だから住所教えて?』
璃奈『いいの?ありがとう。そういうことなら……、東京都……』
璃奈「あ……。」
かすみ「いや流石に区が変わってたら気付くよ!ていうかなんで教えてくれなかったの!?かすみんのこと嫌いなの!?」
璃奈「……どちらかというと好き。」
かすみ「今間があったよね!?ていうかどちらかというとって何!?」ガーン
璃奈「……。」disk取り出し
かすみ「あれ?ゲーム止めちゃうの?」
璃奈「……二人でできるやつがあるから。」
かすみ「わぁ!何だかんだ優しいりな子大好き~!」スリスリ
璃奈「……暑苦しい。」
璃奈「最近……お引越ししたよ。あ、そこ、アイテム取ったほうがいい。」ピコピコ
かすみ「え、どこどこ??……いや、それは知ってるよ!そういえば、最近誰かと会った?ニジガクの。……あ、やられた……。」
璃奈「かすみちゃん下手っぴだから面白い。うーん、かすみちゃんと会ったよ。」
かすみ「いや、りな子が上手すぎるだけだからね!?……って、りな子まともに会話する気ある!?」
璃奈「それほどでも……あるよ。かすみちゃんからかうの面白い、好き。お引越し、愛さんに手伝って貰ったよ。一緒にお買い物行って、運ぶの手伝ってもらった。」
かすみ「何それ、新婚さんみたいじゃん。楽しそう!かすみんも呼んでほしかった!」
かすみ「うわ、そのボード久しぶりに見た。ああ、最近バイト始めた!近所のパン屋さん!」
璃奈「ええ、いいなあ。美味しそう。」
かすみ「いや、いつも食べてるわけじゃないからね!?……まあ結構残ったのはくれるけど。そういえば、お土産で食パン買ってきたんだ?、結構美味しくて……」
璃奈「え、ほんと?うれしい。かすみちゃんゲーム上手。好き。」
かすみ「変わり身はやっ!そのままでも美味しいけど、トーストがおすすめかな。残ったら冷蔵じゃなくて冷凍するといいんだって!」
璃奈「そうなんだ、さすがプロ。でも多分すぐ全部食べちゃう。」
かすみ「……私が言うのも何だけど、りな子食生活大丈夫?」
璃奈「大丈夫、ちゃんと食べてる。ポテトは野菜。」モグモグ
かすみ「えぇ……絶対大丈夫じゃないじゃん。」ジトッ
璃奈「ふぁ~。そろそろ寝よっか。」
かすみ「うん、かすみん床でいいよ。何かクッションある?」
璃奈「だめ、かすみちゃんはお客さん。それに床で寝たら風邪引いちゃう。詰めたら二人寝られるよ。」ポンポン
かすみ「いいの?ありがとう。じゃあ、失礼するね。ああ、もう一瞬で寝られそうだよ~。」モゾモゾ
璃奈「じゃあ、電気消すね。おやすみ。」パチッ
かすみ「おやすみ~、りな子。」
かすみ「おーい、りな子起きて!」ユッサユッサ
璃奈「うーん……おはようございます。あれ、かすみちゃん……なんでいるの?」ハテナ
かすみ「あ~、りな子寝惚けてるな?朝ごはん作ったから食べよ!」
璃奈「はーい。」ムクリ
2人「いただきます。」
かすみ「ごめんね、何か冷蔵庫にあったの勝手に使っちゃった。」
璃奈「いいけど、何かあった?何もなかったんじゃ……」
かすみ「うん、えーと、マーガリンとか……あと卵とか!」
璃奈「だよね。お買い物行かなきゃって思ってた。」
かすみ「あ、かすみんそろそろ帰る時間だ。」
璃奈「え、帰っちゃうの?今日はお休みなのに。」
かすみ「今日はお昼からバイト入ってるんだよね~。あれ、りな子ひょっとして寂しいの~?」ウリウリ
璃奈「そんなことない。でも、駅まで一緒に行く。」スンッ
かすみ「やっぱ寂しいんじゃん~」ニヤニヤ
璃奈「違う、買い出しのついで。……早くしないと置いていくよ。」
かすみ「あーん、待ってよ~!」
『かすみちゃんは相変わらず元気でにぎやかです。かすみちゃんが帰ったあとはお家が何だか少しだけ広く感じます。パンはとても美味しかったです。また買ってきて欲しいです。』
璃奈『お引越して、数ヶ月。かすみちゃんに指摘されてから、少しずつ自炊するようにしてるけど、平日は忙しくてつい外食しちゃう。』
『新しいお家が嬉しくて、100円ショップとかでついつい便利グッズとかたくさん買っちゃったり、何かと出費が多い最近。仕送りは貰ってるけど……』
璃奈「アルバイト始めようかな……」
店長「この子、今日から新しく入った璃奈ちゃん。バッチリ仕込んどいてよ、リーダー。」
リーダー「おや?これはこれは……」
璃奈『見知った先輩がそこにいた。』
彼方「よろしくね~、新人さん?」ニヤニヤ
璃奈「よろしくお願いします。」ペコリ
店長「あれ?彼方ちゃん知り合い?ちょうどいいや、しばらくシフト一緒に入れとくね。」
彼方「お任せあれ~。店長、昨日も夜勤でしょ?早く帰って寝るんだぜ~。」
店長「助かるわ。じゃあ、璃奈ちゃん、先輩と一緒に頑張ってねぇ。」フリフリ
彼方・璃奈「お疲れさまでした。」
彼方「学校がこっちの方なんだぜ?。璃奈ちゃんこそどうしてここへ?」
璃奈「お家の近く。あと、お買い物来たら店長さん、お顔死んでたから、私にもできるかなって。」
彼方「璃奈ちゃん、容赦ないねえ~。人手不足だからねぇ、好きなだけシフト入れてくれるから助かるんだぜ~。」
璃奈「彼方さん、無理はしちゃだめ。私も頑張る。」
彼方「でも最近は遥ちゃんも家事を手伝ってくれるから助かってるんだぁ。あ、こんな時間だ。璃奈ちゃん、彼方ちゃんちょ~っと休憩してくるから、何かあったらすぐに呼ぶんだぜ~。」
璃奈「大丈夫、ゆっくりしてきていいよ。」フリフリ
彼方「うーん、よく寝たんだぜぇ。璃奈ちゃん、大丈夫かなぁ?」
璃奈「クーポン出てるよ?」
客1「えぇ、出すの面倒くさいしいいよ……」
璃奈「だめ、使って?」ウワメヅカイ
客1「しゃ、しゃあねえなあ、また使いに来るよ。」
客2「お願いします。ふぅ……」つ眠◯打破
璃奈「お姉さん、疲れてるの?」
客2「うん、ちょっと仕事がね……」
璃奈「それは大変。ちゃんと食べて元気付けないと。これ、鰻のチラシ入れておくね。体力つくと思うよ。」
客2「鰻かぁ、予約してみようかな。ありがとうね。」
彼方「はっ!?何か知らないけど璃奈ちゃんの才能が開花宣言してるんだぜぇ……」
璃奈『彼方さんにたくさん教えてもらって、慣れてきたし、他のバイトの子たちも優しくて、楽しいからいっぱいシフト入れてもらった。』
璃奈『今日もバイト頑張らなきゃ。いってきます。』フラフラ
璃奈「おはよーございます。」フラフラ
店長「おはよー、あれ、璃奈ちゃん何か顔色悪くない?体温測ってみな?」つ体温計
璃奈「そんなこと……ない、へっくしょん!……です。」フラフラ
店長「あっちゃー、完全に風邪引いてるじゃん。今日はいいから帰りな?」
璃奈「えぇ、クビ?そんな……。」ガビーン
店長「違う違う、酷くなったら大変だから、帰って寝なさい。」
璃奈「あう……」
店長「お大事に~。……しかしどうするかな、私一人じゃ限界あるな……」
prrrr…
店長「あ、彼方ちゃん?休みの日にごめん!実はかくかくしかじかで……」
彼方『えぇっ!?それは大変だぁ、学校終わったらすぐ行くんだぜぇ。』
店長「ごめんなー、ちょっと余分に時給付けとくから。」
pi
璃奈「へっくしょん!……うぅ、早く治さないと……」
ピンポーン
璃奈「あれ?今日はピザ頼んでないよ?」フラフラ
ピッ
彼方『璃奈ちゃーん?大丈夫ー?』
璃奈「彼方さん……!」
ガチャ
彼方「寝てたのにごめんねぇ、これ、ポカリとか置いとくねぇ。」ドサッ
璃奈「ありがとう、彼方さん。私、みんなに迷惑かけちゃった……彼方さんもお休みだったのに……」
彼方「なんのなんの~。それに、みんな心配してたんだぜ~。」
璃奈「みんな……?」
彼方「うん、店長も、無理させすぎちゃったかなぁって。あとはねぇ……」
彼方「あ~、おばあちゃんいらっしゃい~」
客3「あれ、今日はピンクの子はいないのかい?」
彼方「うーん、ちょっと体調崩しちゃったみたいでねぇ」
客3「あら、そうかい、心配だねぇ。いつも頑張ってたもんねぇ……」
~回想終わり~
彼方「他にも、交番のお巡りさん、夕方に東スポとハイライト買ってくおじさんとか、み~んな、心配してたよぉ?」
璃奈「そうなんだ……」
彼方「だから、早く元気にならないとね?じゃあ、彼方ちゃんはこれで……」スタッ
璃奈「待って……寝るまで、居て欲しい……」ソデクイッ
彼方「おやおや~?璃奈ちゃん甘えん坊さんの日ですなぁ。」ヨシヨシ
璃奈「ごめん……ね……すぅ……すぅ……」zzz
彼方「ふふふっ、もう寝ちゃった。おやすみ~。ふわぁ、彼方ちゃんも帰って寝よっと。」
客4「お、復活してんじゃん。うーん、お腹空いてんだけどおすすめある?新商品とか!」
璃奈「ご心配お掛けしました。」ペコリ
璃奈「今日は揚げ鶏がおすすめだよ。」
客4「え~、いつもあるじゃん、それ。」
璃奈「私が数間違えて揚げすぎちゃった。うっかり。」
客4「あはは、何それ!仕方ないなあ、一個貰うよ!」
彼方「絶好調だねぇ。」
店長「ああ。何か最近璃奈ちゃんいる日が目に見えて売上げ高いし、いてもらわないと困るんだわ。」
彼方「彼方ちゃん自慢の後輩ですから~。」
『風邪を引いたらお見舞いに来てくれた彼方さん。まるで私のお姉さんみたいです。ちょっぴり遥ちゃんが羨ましい。あと、なぜか知らないけど、時給UPしてました。うれしい。』
ありがとうございます
まさかの接客上手くいくとは意外な才能
素晴らしいね
この神SS、好き
続きも期待してるぜ
安らかな気持ちになれたわ乙
~りなりーバイト中~
璃奈『今日から始まった人気アニメとのタイアップ。お菓子を3つ買うとファイルが貰えるよ。私が上がるまで残ってるかなあ。』
璃奈「次のお客様、どうぞ。」
「お願いします!!!」
ファイルバーン お菓子ドーン!!
璃奈「いらっしゃいませ……あれれ?」
「袋はいりません!!!支払いはナ◯コで!!!ってあれ?……璃奈さん?」
璃奈「ええ、せつ菜さん、どうしてここへ……お家近くないよね??あと、ナ◯コはそっちのボタンを押してね。」
せつ菜「はい!推しのグッズをたくさん集めるために東京中のセ◯ンを周っているんです!!!もしかして、璃奈さんもこの作品ご存知なんですか!?この前の最新話観ましたか!?もう私感動して……」
璃奈「……せつ菜さん、気持ちは分かるけど、後ろ……」
たくさんの客『早くしろよ……』イライラ
せつ菜「はっ!?私としたことが!!すみません、すぐに!!」
璃奈「……あと15分で上がりだから、ちょっと待ってて?」
せつ菜「はい!!!」ペカー
~バックルーム~
彼方(休憩中)「すやぁ……」
彼方「……うるさい客なんだぜ」ピキピキ
璃奈「お先に失礼します。」ペコリ
彼方・店長「お疲れさま~」フリフリ
璃奈「彼方さん、これあげるね。私こんなにたくさんいらないから。」つチョコ
彼方「いいのかい?ありがとうねぇ~。」
璃奈「おまたせ。私のお家、この近くだから、行こう?」
せつ菜「はい!!私も誰かと語り合いたいと思っていたんです!!璃奈さんは一人暮らしを始めたんですか?」
璃奈「うん、卒業して、お引っ越ししたの。大学、アニメのお話できる人いないからせつ菜さんに会えてうれしい。あ、ここが私のお家だよ。」
せつ菜「おお!!ここが璃奈さんのお家!!」
璃奈「BD観る?この前出た、劇場版のやつ、買ったの。」
せつ菜「いいですね!!私この作品大好きで、何回も映画館行きましたよ!!」ペカー
ーーーーーーーーーー
せつ菜「いやあ、いい作品は何度見ても素晴らしいです!!」
璃奈「2時間以上あったけど、夢中になって観ちゃった。面白かった。」
せつ菜「本当ですね、もうお昼もすっかり過ぎちゃいましたね。そうだ!!璃奈さん、お腹空きませんか??せっかくお招き頂いたので、私がお昼ご飯でも作りましょう!!」ペカー
璃奈『な……なんだと……!?』
璃奈「あの、せつ菜さん?あんまり無理しなくても……」
せつ菜「そうと決まればさっそく買い出しに行きましょう!!」
せつ菜「さあ、璃奈さん!!何が食べたいですか!?」
璃奈「コロッケ美味しそう、あ、お刺身もいいなあ。」(極力そのまま食べるものを探してる)
せつ菜「いいですね!!全部作りますよ!!腕が鳴ります!!」ペカー
かごの中:じゃがいも、挽き肉、パン粉、真鯛(1尾)
璃奈「あわわわわ……」
~りなりーハウス~
せつ菜「さあ、ここは私に任せて璃奈さんは座って待っていて下さい!!」
璃奈「う、うん……」
璃奈『どうしてこんなことに……お母さん、今までありがとう。璃奈はお母さんの娘に産まれてこられて幸せだったよ……。』
せつ菜「お待たせしました!!さあ食べましょう!!」
璃奈『短い人生だった……。パクッ……ん!?』
璃奈「美味しい……」ツ-(助かってよかったの涙)
せつ菜「そ、そんな!泣くほど美味しかったですか!?」アセアセ
璃奈『まずはコロッケ。あえて粗くほぐされたじゃがいもの食感と肉の旨味、それを包み込みサクサクの衣の食感。手作りならではの美味しさ。』
『続いてお刺身は丁寧に薄く切られており、見た目にも美しい様は丸で熟練の職人が捌いたかのよう。』
璃奈「でもどうして……だってその、せつ菜さん……」
せつ菜「あぁ、はは、気を使わないで下さい……。流石に薄々気付いていたんです。皆さん、私が料理することを望んでないんだって……。」
璃奈『せつ菜さん、彼氏ができたんだ。だってこんなに美人で……きっとそうだ……』キャー
せつ菜「少し前に料理漫画にハマってたんで、その影響です!!」ペカー
璃奈「お、おう……」スンッ
せつ菜「母に教わったり、教室に通ったりしたんですよ。璃奈さんは普段お料理しないんですか?」
璃奈「少しだけ、簡単なものしか作れない。外食とか、お弁当とかが多い。」
せつ菜「それだと、栄養が偏ってしまいますよ。買ってきた食材、余ったもので冷凍しておけるおかず作っておきますね!!」ウインク
璃奈「ええ、いいの?」
せつ菜「もちろんです!!その……ちゃんと料理するようになって、自分で作って自分で食べるだけだったので、他の人に食べてもらって、美味しいって言ってもらえたのが、嬉しくて……」テレテレ
璃奈『何だこの先輩かわいい、すき。』
璃奈「じゃあ、お願いします。」ペコリ
せつ菜「お任せください!!」
璃奈「ありがとう、せつ菜さん。せつ菜さん、いいお嫁さんになりそう。」
せつ菜「ええっ!?お、お嫁さん……ですか??そ、そんなこと考えたことも……」カアァッ
璃奈「照れてるせつ菜さんかわいい、すき。」
せつ菜「もう!璃奈さん、あんまりからかわないで下さい!!」
璃奈「ごめんなさい、でもいいお嫁さんになりそうっていうのは本当。今日は何から何までありがとう。」ペコリ
せつ菜「こちらこそ、楽しかったです!!また一緒にアニメ観ましょうね!!」ペカー
『せつ菜さんとアニメ鑑賞会。せつ菜さん、すごく楽しそうに観ているから、私も楽しくなっちゃう。あと、あんなに料理下手っぴだったのに、きっとたくさん頑張ったんだろうなあ。さすがせつ菜さんです。』
ガタンゴトン……
『ご乗車ありがとうございます。急行池袋行きです。』
ミア「今日の試合はとてもよかったね、璃奈!」
璃奈「うん、延長12回でのサヨナラホームラン、激アツだった。」
ミア「あんな試合なかなか見られるものじゃないよ、ツイているね!」
璃奈『ここ最近、私はミアちゃんと一緒に野球を観に行くようになった。最初は付き合いだったけど、今となっては選手たちの熱いプレー、球場の美味しいご飯にすっかりハマってしまっていた。今はちょうどその帰りなんだけど……』
『急停車します、ご注意下さい。』
ミア「What!?」
璃奈「おっとっと……。うん?止まっちゃった。」
『線路内、人立ち入りのため、運転を見合せます。』
ミア「何だって!?お台場まで帰れないじゃないか!」
璃奈「試合長かったもんね。私のお家、来る?」
ミア「ありがとう、璃奈!お邪魔させてもらうよ。」
璃奈「ううん、私も、ミアちゃんともっとお話したいから。」
ミア「お邪魔します。」
璃奈「いらっしゃい、ミアちゃん。狭いけど、ゆっくりしてね。」
ミア「No, problem. それに虹学の寮に比べたら全然広いじゃないか。初めて見たときは鶏小屋かと思ったよ。」ハハ
璃奈「ええ、そんなに狭かったかなあ。ミアちゃんは卒業してもお台場に住んでるんだよね?どうして?」
ミア「だって、よく知らないところに引越すのはなんか嫌だったし、それに……」
璃奈「それに??」
ミア「……虹学のみんなと過ごした大好きな場所だから……って何を言わせるんだ、恥ずかしいじゃないか!」
璃奈「恥ずかしがってるミアちゃん、かわいい。すき。」
ミア「なっ!からかうなよ!……もう」
ミア「Oh…… すごく行きたいけど来週は……」
璃奈「予定あった?どこか行くの?」
ミア「うん、そのニューヨークにね。」
璃奈「え!?ミアちゃん帰っちゃうの!?」ガーン
ミア「違う違う、すぐ戻ってくるよ。これからもボクは日本で活動していくって決めたんだから。」
璃奈「よかった。」ホッ
ミア「うん、家族に会いに、かな。日本で言う里帰りってやつだよ。歌うことを諦めてから、何だか会いづらかったけど、スクールアイドルになって、虹学を卒業して、今も細々とだけど、歌を歌っている。やっと胸を張って家族に会える気がするんだ。」
璃奈「おお!でも、家族のみんなはミアちゃんのこと、ずっと待ってたと思うよ。」
ミア「どうしてそう思うんだい?」
璃奈「私も一人暮らしを初めて、ミアちゃんと違って、全然近くだけど。たまにお家に帰ると、お母さん、すごく優しくしてくれる。しっかり食べてる?困ってることはない?ってたくさん聞いてくる。きっと、同じだと思うよ。」
ミア「そう、だったらいいな。」
ミア「そうそう、久しぶりにステイツでベースボールを観るんだ!とても楽しみだよ!」
璃奈「ええ、いいなあ。私も観てみたい。」
ミア「いつか、一緒に行こうよ!……璃奈の卒業旅行とか?」
璃奈「ほんと?楽しみ!……あう……いっぱいお話したらお腹空いちゃった。」グゥゥ
ミア「M◯Donaldでも買いに行くかい?」
璃奈「いいね、行こう。そういえばチラシ貰ってたんだ。メニュー選んでから行こっか。」
ピンポーン
璃奈「うん?ミアちゃん、ピザ頼んだ?」ハテナ
ミア「いや、頼んでないよ。」
璃奈「誰だろう。」トテトテ
璃奈「はい、どちら様。」
『りな子!ごめん、泊めて!』
璃奈「うーん、ちょっと待ってて?……ミアちゃん?」
ミア「全く誰かと思えば……ここからでも聞こえるよ、璃奈がいいならボクは構わないよ。」ヤレヤレ
璃奈「いいよ、上がって。」
ガチャ
かすみ「ありがとう、りな子、助かったよ~!電車が停まっちゃって帰れなくなったんだ~。って、ミア子じゃん!珍し!」
ミア「ハァ、相変わらずキャンキャンうるさいなあ。」
かすみ「バイトだよ、かすみんもうクタクタで?。」
璃奈「あれれ?近所のパン屋さんじゃなかったの?」
かすみ「それもやってるけど、掛け持ち始めたんだよね~。球場の売り子さん!もう、みんなカワイイねって言ってくれるから嬉しくって~」
りなミア『いたのか、あの空間に……!』
かすみ「こう見えてかすみんビール淹れるの上手なんだ~!って、りな子、またこんなの買いに行こうとしてたでしょ?」チラシ取り上げ
ミア「なっ、いいだろ!」
かすみ「泊めてもらうからご飯作ろうと思って材料買ってきた!多分3人分作れると思うから待ってて!」
璃奈「だって、ミアちゃん。待ってよう?」
ミア「璃奈がそういうなら……」
『ミアちゃんのお家は有名な音楽一家。だけど、家族のことを気に掛けているのは同じだと思う。ミアちゃんの里帰りが素敵なものになったらいいな。あと、態度はそっけなかったけど、かすみちゃんのご飯は、ミアちゃんも気に入ったみたいです。』
かすみ「私たちの再会を祝して~」
しずしおりな「かんぱーい!」(ジュースです)
しずく「っていうか、まだ卒業してちょっとしか経ってないじゃん。」
璃奈『今日は私のお家で、夏休みに4人で旅行に行く相談をしています。栞子ちゃんとしずくちゃんが初めてやってきました。』
栞子「旅行と言ってもどこに行きましょうか。」
かすみ「はいはいっ!かすみんハワイに行きたい!!」
しずく「もう、かすみさん。私たち学生なんだし海外行くお金なんて無いでしょ。栞子さんはどこか行きたい所ある?」
かすみ「えぇ~!かすみん海で泳ぎたい!!」
栞子「私は……皆さんと一緒ならどこでも楽しめると思います。でも、そうですね、歴史や文化に触れられるところがいいです。」
かすみ「沖縄!!いいじゃん!!で、沖縄って何県にあるの??」
璃奈「かすみちゃん、よく高校卒業できたね。」ジトッ
栞子「ええ、虹学卒業生の恥です。」バッサリ
かすみ「うえ~ん、しず子!2人がいじめる!」
しずく「よ~しよし。あとかすみさん、沖縄は沖縄県だよ~」
かすしお「おじゃましました~」
璃奈「気を付けて帰ってね。」フリフリ
しずく「……ねぇ、璃奈さん。」
璃奈「??」ハテナ
しずく「璃奈さん。かすみさんとお泊りしたんだって?」
璃奈「えぇ……うん……」
璃奈『はっ……!?これ、ドラマで観たことある、三角関係っていうやつだ……。いや、私は別にかすみちゃんのことはお友達としか思ってないけど……』
しずく「かすみさんとお泊りしたんだって?」ゴゴゴゴ
璃奈「えぇ……うん……」
しずく「私がかすみさんと付き合ってるの知ってるよね??」
璃奈「ひっ……、し、知らないよ……」
しずく「そう、でも知ってたか知らなかったかは大事じゃないんだよ。」
しずく「璃奈さんなんて!!!」グサァ
璃奈「あぁ!!!」死亡
~妄想おしまい~
璃奈『一緒に寝ただけだよ……いやこれじゃ火に油を注ぐだけだ……。ええと、ええと……』ガクブル
しずく「ずるい!私も璃奈さんとお泊りしたい!」
璃奈「へ?」
しずく「いや、だって、確かにかすみさんは同じユニットで活動してたかもしれない。でも、私だって同じ学年で一緒にスクールアイドルやりきった仲間でしょ!?なのに、なのに……」
璃奈「あの……話が読めない。」
しずく「いや、だから……!」
璃奈「え、かすみちゃんとお付き合いしてるんじゃないの?」キョトン
しずく「え?どうして私とかすみさんが付き合ってることになってるの……?私かすみさんに聞いたときすっごく寂しかったんだから。」
璃奈「いや、一回はかすみちゃんが勝手に来ただけで、もう一回は電車が止まっちゃってそれで……」
しずく「……2回もしたんだ。」ジトッ
しずく「ふふっ、冗談だよ。だから今日は、璃奈さんち泊まっていい?」
璃奈「う、うん。」ホッ
璃奈「でも、しずくちゃんゲームとかあんまりやらないよね。何しよっか。」
しずく「うーん、そうだ!私たちで沖縄旅行の完璧なプラン立てない??」
璃奈「いいね。じゃあ、今からお買い物行って、ご飯食べたらやろ?」
しずく「うん!」
璃奈「スーパーの近くに本屋さんあってよかった。沖縄ベストセレクション、沖縄の歩き方……いっぱいあって迷っちゃう。」
しずく「スマホで調べるのも便利だけど、雑誌でグルメとかお土産見るのもわくわくするよね。」
璃奈「それはそう。じゃあ、これ買ってくるね。」
しずく「……。」ジーッ
璃奈「……うん?しずくちゃん、その漫画知ってるの?」
しずく「ああ、ごめんなさいっ!うん、今度劇団でこれのお芝居やるんだけど、台本だけじゃなかなかイメージ掴めなくて。」
璃奈「それ、私のお家にあるから、貸してあげる。」
しずく「本当!?ありがとう、璃奈さん!」
璃奈「これ、全部揃ってる。返すのはいつでもいいから。でもきっと面白いからすぐ読んじゃう。」ドサッ
しずく「ありがとう、璃奈さん!これ読んで、お芝居頑張るね!」
璃奈「うん、でもその代わり……」
しずく「その代わり?」
璃奈「お芝居私も見に行っていい?その……ファンだから。」
しずく「もちろんだよ!でも、璃奈さんそんなにこの作品のファンだったの??」
しずく「璃奈さん……。私、明日からもっとお稽古頑張るね!」ジーン
璃奈「楽しみにしてるね。じゃあ、旅行の計画、やろっか。」
しずく「うん!私、美ら海水族館は絶対行きたいな。」
璃奈「沖縄そばははずせない。」
しずく「あとそれからそれから……」
『私やかすみちゃんよりしっかり者のしずくちゃん。でも実は寂しがり屋さんで、意外とかわいいところもあります。そんなしずくちゃんが大好きです。お芝居も楽しみです。沖縄も早く行きたいです。』
璃奈『いま私は、ある人とお買い物に行くために待ち合わせをしている。厳密に言うとお買い物の付き添い、という方が正しいかな。』
「お待たせしました!遅くなってすみません!」パタパタ
璃奈「ううん、私もいま来たところ。行こっか、栞子ちゃん。」
栞子「はい……」
璃奈「でもどうして急に……?」
栞子「それが……」
栞子(沖縄の本読んでる)「??♪」
薫子「うん?なに栞子沖縄行くの?」
栞子「ええ、しずくさん、かすみさん、璃奈さんといっしょに。」
薫子「ふうん。ところで栞子、水着持ってるの?」
栞子「はい、水着なら……これが。」
[中学時代のスクール水着]バーン
薫子「え、あんた本気?さすがに大学生でそれはヤバいって。私の貸してあげよっか?」ニヤリ
[すんごいスケベな水着]バーン
栞子「なっ……!?そそそ、そんなの着るわけないじゃないですか!!そんなの露出狂です!!」ワナワナ
薫子「ええ、そこまで言わなくても……。まあ、これが嫌ならまともなの買いに行きなよ?スク水はヤバいって。それこそ変態だと思われるよ。」
?回想終わり?
訂正です。
~数日前・三船家~
栞子(沖縄の本読んでる)「~~♪」
薫子「うん?なに栞子沖縄行くの?」
栞子「ええ、しずくさん、かすみさん、璃奈さんといっしょに。」
薫子「ふうん。ところで栞子、水着持ってるの?」
栞子「はい、水着なら……これが。」
[中学時代のスクール水着]バーン
薫子「え、あんた本気?さすがに大学生でそれはヤバいって。私の貸してあげよっか?」ニヤリ
[すんごいスケベな水着]バーン
栞子「なっ……!?そそそ、そんなの着るわけないじゃないですか!!そんなの露出狂です!!」ワナワナ
薫子「ええ、そこまで言わなくても……。まあ、これが嫌ならまともなの買いに行きなよ?スク水はヤバいって。それこそ変態だと思われるよ。」
~回想終わり~
璃奈「なるほど。でもなんで私?私そういうのあまり詳しくない。しずくちゃんとかのほうが……」
栞子「しずくさんは、その……私とは好みが違うというか、……いいものをお持ちですし……」
璃奈「……。」ペタペタ
璃奈「……。」ズーン
栞子「ああっ!すみません、そういう意味では……!」
璃奈「いい。気にしてない。」スンッ
栞子「はい、これなんてどうでしょう?」
璃奈「すてき、栞子ちゃんによく似合いそう。」
栞子「璃奈さんは買わないのですか?これなんて璃奈さんによく似合うと思いますよ。」
璃奈「わあ、かわいい。」
璃奈「……(着てるところを想像してる)」
璃奈「新しい水着!」
かすみ(B76)「りな子は相変わらずお子様ボディですねぇ~」ニヤニヤ
璃奈(B71)「あう……」シュン
~妄想おしまい~
栞子「璃奈さん、買ってきました!」
璃奈「栞子ちゃん、来て。」ズイッ
栞子「ええっ!?一体どこへ……」
璃奈「栞子ちゃん、私たちはもっと成長できる。夏休みまでまだ時間はある。」
栞子「というと……?」
璃奈「ここに私がリサーチした、バストアップ効果の期待できる食材を用意した。」
璃奈「これを食べて沖縄に行くまでに誰にも笑われないボディに生まれ変わろう。」
璃奈「かすみちゃんに馬鹿にされない!立派なボディに!!」
栞子「ええ……、いくらなんでも突貫過ぎではありませんか。……というか、私かすみさんよりはありますし……。」
璃奈「出来ないからやらない、は無しだから。」
璃奈「お鍋野菜いっぱいでおいしい。すき。」
璃奈「でも私、料理はあんまり得意じゃない。」ションボリ
栞子「台所、お借りしますね。」スタッ
璃奈「栞子ちゃん、優しい、すき。じゃあ、私はご飯炊くね。」
栞子「白菜も煮えましたよ。璃奈さん、お皿を貸して下さい。」
璃奈「ありがとう。しいたけも入れて欲しい。」
栞子「暑くなってきましたけど、お鍋は美味しいですね。」
璃奈「栞子ちゃんもいっぱい食べてね。ご飯もあるよ?」ホカホカ
栞子「ふふふっ。ありがとうございます。いただきますね。」ニコッ
栞子「ごちそうさまでした。璃奈さん、今日はお買い物に付き合ってもらって、ご飯までご馳走になって、ありがとうございました。」ペコリ
璃奈「ううん、私も、栞子ちゃんとご飯食べられて楽しかった。また、いつでも来てね。」
栞子「はい、私も楽しかったです!」
栞子「お邪魔しました。」ペコリ
璃奈「気を付けて帰ってね。」フリフリ
璃奈「あれ?ところでなんで私、栞子ちゃんとお鍋食べてたんだろう。まあ、美味しかったからいいや。」
『栞子ちゃんとお買い物に行きました。かわいい水着が見つかって、栞子ちゃんも嬉しそう。沖縄の海でみんなで遊ぶのが今から楽しみです。あと、お鍋も美味しかったです。お皿に取ってくれる栞子ちゃんは、お姉さんみたいでした。また二人でお鍋したいです。」
しずくちゃんが卒業後成長したということにしといて貰えると幸いです。りなりーは1㎜も成長してません。絶対です。
しおりな可愛い
ザーッ
璃奈「今日も雨……。」ションボリ
璃奈『梅雨に入ってここ最近ずっと雨が降っています。雨自体は嫌いじゃないけど……』
璃奈「パジャマ、乾いてない……」ズーン
璃奈「そうだ、確かクローゼットの中に……あった!!」
璃奈「虹学ジャージ。これ着て寝よう。」
スルスル……ジーッ……
璃奈「この前栞子ちゃんと食べた豆乳鍋が功を奏した……!?」パアァ
璃奈「……。(胸囲を測定)」ワクワク
メジャー「71cmやで」
璃奈「変わってない……」ションボリ
璃奈「もしかして……太った……?」ガーン
璃奈『きっとそうだ。スクドルも引退して、全然運動してないのに、忙しさにかまけて、ピザ、ハンバーガー……。そうだ、昨日店長がな◯チキくれたっけ……。』
璃奈→orz
璃奈「きっと、まだ間に合う。今日から頑張ろう。」
璃奈「よいしょよいしょ」
璃奈「よし、今日はこのくらいにしよう。」スタッ
「あれ?璃奈ちゃんじゃない?」
璃奈「ひ、人違いです。」
「嘘よ、こんなきしめ……素敵な髪型あなた以外いないわよ。」
璃奈「いまきしめんって……。」ズーン
果林「何って、こんなところにいるんだから運動に決まってるじゃない。モデルだもの体型維持は欠かせないわ。璃奈ちゃんこそ、意外ね。」
璃奈「それは……その……」ゴニョゴニョ
果林「ふふふ、それで……ねぇ。でも、璃奈ちゃん、寧ろ高校時代が痩せすぎてただけで全然太ってないわよ。」
璃奈「えぇ、だって、ジャージが……」
果林「うーん……胸が大きくなったとか?」バイーン
璃奈「チッ」
璃奈「え、いいの?うれしい。私も大人っぽくなれるかな?」
果林「もちろんよ。今度璃奈ちゃんちに持っていって着方とか教えてあげる。」
璃奈「ええ、服貰うのに持ってきてもらうなんて悪い。果林さんのお家は?」
果林「わ、私の家は……」
果林「やっぱり私に一人暮らしなんて無理だったのかしら……」
[読み終わった雑誌]
[脱ぎ散らかした服]
[すんごいスケベな下着]
ぐっちゃ~
果林「エマ……助けにきてよ……」グスン
----------
果林「と、とにかく、お姉さんの好意よ。受け取っときなさい。」コホン
璃奈「ありがとう。お待ちしてる。」
ピンポーン
璃奈「は~い」
ガチャ
彼方「どうも~、果林ちゃん一丁、お待ち?」
果林「ふぅ、やっと着いたわ……」
璃奈「あれ?なんで彼方さんが?」
彼方「バイト終わってお店から出たら果林ちゃんが道端で途方に暮れてたから連れてきたんだぜ~」
果林「し、仕方ないじゃない!初めて降りた駅だったし……」
璃奈「ごめんね、駅まで迎えに行ったらよかったね。彼方さんもありがとう。」
彼方「なんのなんの~。それに、なんだかこれから面白いものが見られるみたいだしねぇ。」
果林「じゃあ、さっそく始めようかしら。」ドサッ
果林「あら、璃奈ちゃんスカートが多いけどパンツも結構似合うじゃない~」
璃奈「そ、そうかな?」テレテレ
彼方「おぉ~、璃奈ちゃん、カッコいいんだぜ~。」
果林「今度はこっちのシャツ着てくれるかしら?」
璃奈「どうかな?」
果林「すごく似合ってるわ。ここのボタンは開けといたほうがいいわね。」
彼方「おぉ~!」パシャパシャ
璃奈「ありがとう。うれしい。でもちょっと恥ずかしい。」テレテレ
果林「じゃあ次はこのワンピースと……」
璃奈「そうかな、ありがとう。果林さんはファッションにも詳しくて、スタイルもよくて羨ましい。」
果林「そうかしら。でもね、お仕事は別として、普段の服なんて自分の好きな服を着てるだけよ?」
璃奈「ええ、そうなの?」
果林「ええ。確かに私はお仕事で色々な服に触れることは多いけど、一番大事なのは自分の好きな服を着ることだと思っているわ。だから、璃奈ちゃんも無理して大人っぽくなろうとしなくていいと思うわ。」
彼方「おぉ~、さすがプロのモデルさんは仰ることが違いますなあ~」パチパチ
果林「もう彼方、茶化さないでちょうだい。」
璃奈「うん、服たくさんくれてありがとう。また来てね。」
果林「ええ。彼方も帰るわよ?」
彼方「えぇ~、彼方ちゃんはもうちょっと居てもいいんだけどなあ~……あぁ、でも果林ちゃん一人で駅まで辿り着けないもんねぇ」ニヤニヤ
果林「なっ!!彼方が一人で帰るのは寂しいと思ったからよ!!」
彼方「はーいはい。そういうことにしといてあげるんだぜ~。璃奈ちゃん、またバイトでね~」フリフリ
璃奈「うん。果林さんのことよろしくね。」フリフリ
果林「もう、璃奈ちゃんまで~!」
『卒業してからモデルとして活躍している果林さん。高校の頃から優しくて、時に厳しくて、ちょっと怖かったときもあったけど、大好きな先輩です。私も果林さんの言うとおり、焦らずゆっくり大人になることにします。でも、ちょっとくらい貰ったおしゃれな服でお出掛けもしてみたいです。』
~近所のスーパー~
店員「〇〇点で、××円のお買い上げです。」
璃奈『買い出し時間掛かっちゃった。今日はミアちゃんと野球観に行く約束なのに、早く帰らないと……』オカネハライ
店員「ありがとうございました、こちら福引の参加券なので良かったらどうぞ。」
璃奈「いいの?ありがとう。」ペコリ
璃奈『あんまり時間ないけどせっかく貰ったし、福引やっていこう。』
店員「頑張ってください!」ニコッ
璃奈「……。」ガラガラ
コロン……
璃奈『ティッシュかな?洗剤だったらいいなあ。』
店員「おめでとうございます!特賞の松阪牛焼き肉用ファミリーセットです!」カランカラン
璃奈『なんかえらいものを貰ってしまった……』
璃奈「おお、またヒット。これは一気に返すチャンス。」ワクワク
ミア「……。」ボー
璃奈「あれ?ミアちゃん、考えごと?」
ミア「あ、ああ!ごめん!……この回一気に逆転するぞ!」
??「一番搾り、いかがですかぁ~?……今日はアニメのコラボでお客さんもたくさん入っててガッポガッポ、笑いが止まりませんねぇ……」ニシシ
璃奈『ミアちゃん、どうしたんだろう。』
※本作は実際の球団とは一切関係ありません。
『ご乗車ありがとうございます。急行池袋行きです。』
璃奈「ミアちゃん、何か考え事?悩みがあるなら教えてほしい。」
ミア「ああ、ごめんね。悩みって程じゃないんだけどね。実は……」
璃奈「ランジュさんが帰ってくる?」
ミア「そうなんだよ。ランジュの奴、急に言い出すから困っちゃうよ。」
璃奈「それで、ランジュさんをおもてなししたいわけなんだね。ミアちゃんは優しいね。」
ミア「なっ、そういうわけじゃない!!ただ栞子も学校で忙しいみたいだし、誰かが付き合ってやらないとランジュが可愛そうだと思って……」
璃奈「いいよ、それならいいものがある。いっしょにランジュさんをおもてなし、しよ?」
ピンポーン
璃奈「はーい」ガチャ
ランジュ「久しぶりね、璃奈!元気にしてたかしら??」
璃奈「ランジュさん久しぶり。元気だよ。ランジュさんも元気そうでよかった。」
ミア「まったく、空港からずっとこの調子で疲れたよ。」ヤレヤレ
ランジュ「だって、ミアだけじゃなくって、璃奈にも会えて嬉しいわ!!栞子も来られたらよかったのに。」
璃奈「栞子ちゃん、さっきLINEで学校終わったら来るって言ってたよ。」
ランジュ「本当!?それでこそランジュの幼馴染だわ!!」
ランジュ「きゃあっ、松坂牛よ!!食べるのが勿体ないくらい綺麗なお肉よ!!」
ミア「Oh……いいのかい、璃奈?こんないいものを。」
璃奈「福引で当たったの。私一人では食べきれないからどうしようって思ってたからちょうどよかった。」
「いただきまーす!!」
ランジュ「ん~!!!すっごく美味しいわ!!!やっぱり日本のお肉は最高ね!!」
璃奈「栞子ちゃん、遅くなりそうだから焼いてよけといてあげよう。」
ランジュ「私が栞子の分も焼いてあげるわ!!」ヒョイヒョイ
ミア「おいおい、栞子はもっと野菜も焼いてやらないと怒るぞ。」
ランジュ「なによぅ、栞子は私が焼いたものなら何だって喜んで食べるんだから!」
璃奈「二人と栞子ちゃんは同じユニットだっただけあって仲良しだよね。R3BIRTHでご飯行ったりはしたことあるの?」
ミア「ああ、あったあった。あれはR3BIRTHの初めてのミニライブの後のことだったかな……」
ランジュ「きゃあ!焼肉にお寿司にラーメンも食べられるのね!まるでテーマパークみたいだわ!!」
ランジュ「ランジュ特製の炙り寿司よ!!栞子にあげるわ!!」ケラケラ
ミア「ご飯まで丸焦げじゃないか……」
ランジュ「ランジュが配合した特製のドリンクよ、飲んでちょうだい、栞子!!」
ミア「Oh, no……なんて色をしているんだ……」
栞子「ランジュ……」ゴゴゴゴ
ランジュ「どう?美味しかったかしら?次はラーメンを茹でてきてあげ……」
栞子「いい加減にしなさい!!食べ物で遊ぶなと昔から言っているではありませんか!!」バーン
ランジュ「ラァ……」ションボリ
ミア「若気っていうか小学生じゃないか。」
璃奈「いいなあ、面白そう」
ランジュ「そうだ、お土産にランジュの地元のお茶を買ってきたのよ!淹れてあげるわ!」
ミア「おいおい、大丈夫かよそれ。」
ランジュ「無問題ラ!身体にもいいんだから!」コポコポ
ミア「うわ、すっごいにおいだ!」
璃奈「身体には良さそう……だね」
璃奈「あ、栞子ちゃんかな?……はーい。」ガチャ
璃奈「いらっしゃい、栞子ちゃん。」
栞子「お邪魔します。……っ!なんですかこの強烈なにおいは!?」
ランジュ「きゃあ!栞子、会いたかったわ?!!」ダキッ
栞子「はいはい、久しぶりですね、ランジュ。それでこのにおい、またランジュが何かしでかしたのですか?」
ランジュ「またってなによぅ、食後のお茶を淹れてあげたのよ!栞子もご飯のあとに飲むといいわ!」
璃奈「栞子ちゃん、ランジュさんが焼肉取ってくれてるから食べてね。」
栞子「ありがとうございます。頂きます。」
ランジュ「お茶もあるわよ!」つ旦
ランジュ「いいわよ!?……」グイッグイッ
ランジュ「……っ!?」ブファ
ランジュ「げほっげほっ!」
ミア「自分でも飲めないんじゃないか……」ヤレヤレ
栞子「もう、ランジュったら……」クスクス
ランジュ「も、もう、栞子、何が可笑しいのよ?」
栞子「いや、相変わらずだなあと思っただけですよ。璃奈さん、ごめんなさい、布巾を貸してもらえますか?……ほらランジュ、テーブルを拭いて下さい。」
ランジュ「任せなさい!」フキフキ
璃奈「ランジュさん、楽しそうで良かったね、ミアちゃん。」
ミア「まったく、手の掛かる……友達だよ。」
『高校の頃から、同好会のみんなも、ユニットの2人のことも大好きなランジュさん。ミアちゃんも栞子ちゃんも、照れ屋さんだから言葉にはしないけどランジュさんが大好きです。もちろん私も。あと、ランジュさんが淹れたお茶は……大人の味でした。』
あと野球場にかすみんがいたらビール買ってあげてください。
毎回楽しみにしてます
永遠に続いてくれ…
~彼方璃奈アルバイト終わり~
かなりな「お疲れ様でした~。」
店長「お疲れ様。一緒に帰るの?仲良しだねぇ。」
璃奈「うん、仲良し。彼方さんと、ドーナツ食べて帰るの。」
彼方「へぇ、ランジュちゃん元気そうで良かったんだぜ~」
璃奈「うん、ミアちゃんと栞子ちゃんも、久しぶりにランジュさんに会えて嬉しそうだった。あ、彼方さんの新しいポン・○・リング美味しそう。私のドーナツポップ一個あげるから交換しよ。」
彼方「さすがにそのトレードは不成立だと思うなあ。」
璃奈「私たちもやりたいな、ユニット同窓会。」
彼方「エマちゃんがなかなか帰ってこれないからねぇ。」
璃奈「そうだよね……」シュン
璃奈「おかしい。エマさんに会いたくて幻聴が聞こえてきた。」
彼方「私もなんだぜぇ~。お互いバイトで疲れちゃったのかねぇ。」
「もう!二人とも幻聴じゃないよ!私だよぉ。」
璃奈「え。」ポロッ
彼方「璃奈ちゃんドーナツポップ落としてるよぉ。……ってエマちゃん!?」
彼方「ミ○ドの卵チャーハン地味に美味しいから好きなんだぜ~。」
璃奈「ええ、私それ頼んでる人初めて見た。ってそうじゃなくて……。エマさん、どうして日本に??」
エマ「卵チャーハン……は半分冗談として……」
かなりな『半分本気だったんだ。すげえな卵チャーハン。』
エマ「スイスで必要な単位は全部取り終わったから、これからまた日本で留学することにしたんだぁ。またよろしくね。」
エマ「ううん、これからだよ~。早くみんなに会いたくて急いで来ちゃった。」
彼方『よくそれで出てこれたなあ。さすが行動力お化け。』
璃奈「それなら確か……着いてきて……」グイッ
エマ「えぇ、璃奈ちゃんどこ行くの……?」
彼方「面白そうだからついて行こうっと。」
璃奈「ごめんください。」
不動産屋「いらっしゃい……おや、お嬢ちゃん確か○○マンションの。何かトラブルでもあったかな?」
璃奈「いや、そういうわけじゃなくって。実は……」
----------
彼方「まさか璃奈ちゃんの隣の部屋に住むことになるとは……」
エマ「ありがとう、璃奈ちゃん!これからよろしくね。」
璃奈「私もうれしい。こちらこそよろしく。」
彼方「それではエマちゃんの新居も決まったということで、彼方ちゃんはそろそろお家に帰るとするんだぜ~。」
エマ「付き合ってくれてありがとう、彼方ちゃん!またね!」
璃奈「……。」ズルズル
エマ「……。」ズルズル
璃奈「ありがとうエマさん、夕飯作ってくれて。でもなんでお蕎麦?」
エマ「日本では、引っ越したときに『そば』に引っ越してきましたって言う意味でお蕎麦をご近所さんに振る舞う習慣があるんだよ~。」
璃奈「エマさん日本に詳しい、すごい。愛さんが好きそうな風習だね。」
エマ「うん!高校時代をみんなといっしょに過ごして、もっと日本のことが好きになったから、スイスの大学では日本文化の勉強をしてたんだ~。」
璃奈「そうなんだね。そうだ、私、エマさんが帰ってきたらやりたいと思ってたことがあったの。」
璃奈「うん。QU4RTZで同窓会、やりたかったの。この前ランジュさんが帰ってきたときに、栞子ちゃんとミアちゃん、すっごく楽しそうだったから。」
エマ「そっかぁ。私がなかなか帰ってこれなかったからごめんね?」
璃奈「ううん、いまこうしてまた帰ってきてくれて嬉しい。そうだ、いいこと思いついた……」
エマ「ふふふ、相変わらず璃奈ちゃんはかすみちゃんに容赦ないね。かすみちゃん絶対びっくりするよ~。でも面白そう!」
璃奈「うん、絶対おどろく。私と彼方さんもびっくりしたから。」
エマ「もう、帰ってきていきなり楽しみなことがいっぱいだよ~。やっぱり戻ってきてよかったよ~。」
『高校生のときにスクールアイドルをやりたくて日本にやってきたエマさん。その行動力は相変わらずのようです。私も見習いたいです。でも突然すぎて本当にびっくりしました。かすみちゃんも驚くといいなあ。あと、今度は私も卵チャーハンを食べてみたいです。』
璃奈『私はいま、母校の虹ヶ咲学園に来ている。学校のお散歩役員、はんぺんのお世話は同好会の後輩に引き継いで卒業したけど、月に何度かはご飯をあげに来ている。いまはその帰りです。』
璃奈「はんぺん元気そうでよかった。どこかでご飯でも食べて帰ろうかな。」
璃奈「あれ?あそこにいるのは……」
璃奈「歩夢さん?」
歩夢「り、璃奈ちゃん!?久しぶり?。学校に用事があったの?」
璃奈「うん、はんぺんに会いに来てた。歩夢さんはどこかにお出かけするの?」
歩夢「うん、侑ちゃんが新しくラーメン屋さんでアルバイト始めたらしいから、行ってみようかなって。」
璃奈「そうなんだ。」グゥゥ
歩夢「ふふっ、璃奈ちゃんも一緒に行く?」
璃奈「いいの?」パアァ
歩夢「もちろんだよ。」
歩夢「次で降りるよ。私ここで降りるのは初めてだなあ。」
璃奈「ここ、私のお家の近く。偶然。」
歩夢「ええっ!そうなんだ、璃奈ちゃん最近お引越ししたんだよね。この前ご飯行ったとき愛ちゃんから聞いたよ。」
璃奈「歩夢さんは愛さんとよく会うの?なんか意外。」
歩夢「同じ学年だからね。せつ菜ちゃん、愛ちゃん、侑ちゃんと4人でよく行くんだ。この前はランジュちゃんも来たよ。」
璃奈「この前日本に来てたんだよね。栞子ちゃんとミアちゃんと私のお家で焼肉した。」
歩夢「へぇ、そうだったんだ。卒業してもみんな仲良くてなんか嬉しいね。」
璃奈「うん、嬉しい。あとそれから……」
璃奈「うん、お腹ペコペコ。」
ガラガラ
侑「いらっしゃいませ?、あっ、歩夢!来てくれたんだ!」
璃奈「私も来たよ。侑さん久しぶり。」ヒョコッ
侑「えぇっ、璃奈ちゃん!?何だか珍しい組み合わせだね。食券買って待っててね!」
歩夢「私は醤油にしようかな。璃奈ちゃんは決まった?」
璃奈「私は塩にする。あと、チャーシュー丼も食べたいけど食べきれるかな。」
歩夢「じゃあ、半分こしよっか。」
璃奈「わーい、そうする。」
歩夢「ふふふっ、璃奈ちゃん本当に美味しそうに食べるよね。」
璃奈「えぇっ、そうかな……。」モグモグ
歩夢「うん、何か私も嬉しくなっちゃう。」
歩夢「じゃあ侑ちゃん、また後でね。」
侑「うん!終わったら連絡するよ。璃奈ちゃんもよかったらまた来てね!」
璃奈「うん、また来るね。お仕事がんばってね。」
歩夢「璃奈ちゃんのお家はこの近くなんだよね。私は侑ちゃんがバイト終わるまで待ってるけど……。」
璃奈「歩夢さん、私のお家くる?私、もうちょっと歩夢さんとお話ししたい。」
歩夢「ふふふっ。じゃあお邪魔しようかな。ありがとう、璃奈ちゃん。」
璃奈「粗茶ですが。」つ旦
歩夢「ありがとう。いただくね。」ズズッ
歩夢「璃奈ちゃんは大学生になってどう?楽しい?」
璃奈「うん、楽しいよ。勉強も、自分の好きなことだし、アルバイトも楽しいし。歩夢さんは楽しくないの?」
歩夢「うーん、楽しくないわけじゃないけど……たまに思っちゃうんだ。戻りたいなって、虹学にいたころに。部室に行けば当たり前のようにみんながいた、あの頃に。それくらい楽しかったから。」
璃奈「うん、楽しかった。でも、いまも、歩夢さんや他のみんなもお家に来てくれたり、遊んだりできるから好き。だから同好会に入って、みんなと出会えてよかったって思う。」
歩夢「そっか、そうだよね。でも時々不安になるんだ。卒業してから、もちろん誰かと会うことはあるし、連絡だってするけど。なかなかもう、全員集合することも無いし、だんだん離れ離れになっちゃうのかなって。」
璃奈「歩夢さん……」
歩夢「あ、ごめんね……もしもし?」
侑『ごめんね歩夢!今終わったよ!』
歩夢「うん、お疲れ様。じゃあ駅に向かうね。」
pi
璃奈「歩夢さん、ええと、あの……」
歩夢「じゃあ、またね、璃奈ちゃん!」フリフリ
パタン
璃奈「あう……」
璃奈「歩夢さん……」
『久しぶりに会った歩夢さんは、前と変わらず優しくて、でも、少し寂しそう。みんな、だんだん離れ離れになるのかなと不安に思う歩夢さん。何とかしてあげたいけど私一人ではどうしたらいいか分からない。そうだ、こんなときは誰かに相談してみよう。私は一人じゃないから。』
たまに半角の「?」が出てるけど半角記号使ってない?
文脈的に「~」なんだろうけど全角記号の「~」を使う癖付けた方がいいかと
スマホのGoogleドキュメントで編集するときに~これ打ってPCから投げると化けるんだけど、何なんでしょう……
一応専ブラのプレビューで直すようにはしてるんだけどたまに取りこぼしがあって申し訳ないです。
ID変わっちゃった
ガラガラ
侑「いらっしゃいませ~、あ、璃奈ちゃん!」
璃奈「お邪魔します。今日は醤油にしようかな。」ピッ
侑「醤油ラーメンだね、ちょっと待っててね!」
璃奈「あ……あの、侑さん。お仕事終わったら私のお家に来て欲しい。」
侑「う、うん。いいけど、どうしたの?」
璃奈「折り入ってご相談が。」
侑「お邪魔しま~す。」
璃奈「侑さん、いらっしゃい。ごめんね、疲れてるのに。」
侑「大丈夫だよ!高校の頃は全然だったけど、いろんなバイトやってるうちに結構体力ついたんだよ?」
璃奈「そうなんだ、アルバイトいっぱい、大変そう。」
侑「あはは、大学の音楽科って結構お金掛かるんだよね。でも自分のやりたいことのためだから!……それで、璃奈ちゃん、相談っていうのは……?」
璃奈「実は……」
璃奈「私、歩夢さんに元気になって欲しい。何かできないかな。」
侑「でも私も歩夢の言うことはちょっと分かるかも。」
璃奈「侑さんも?」
侑「今が楽しくないってわけじゃないけど、時間が経つに連れて、みんなと過ごした思い出が遠くなっていく気がして。」
璃奈「そうなんだ。他のみんなもそうなのかな。」
侑「うーん、どうだろ。卒業すれば新しい人間関係だってできるだろうし……あ!ごめんね、璃奈ちゃん。もうちょっとで次のアルバイトの時間だ、そろそろ帰るね!」
璃奈「あ、侑さん……。頑張って……ね……。」
パタン
『アルバイトを頑張ってたり、お料理が上手になってたり、家族と会えたり、お芝居を頑張ってたり、やりたいことを見つけてお勉強したり……あの頃とは少しずつ違うところもあったけど、』
『でも、優しくて、面白くて、私の大好きなあの頃のみんなだったよ?離れちゃうなんて有り得ないと思う。』
璃奈「図書館で調べ物してたら遅くなっちゃった。半額惣菜争奪戦に出遅れちゃう。」
璃奈「うん?」
[駅の掲示板]
『◯◯区納涼花火大会のお知らせ』
於:××川河川敷
日程:8月△△日
璃奈「花火……これ、お家の近くだ。……そうだ!」ダッ
ピンポーン
エマ「はーい。」ガチャ
璃奈「はぁ、はぁ……エマさん!」
エマ「そんなに慌ててどうしたの、璃奈ちゃん?」
璃奈「それが……」
エマ「すっごく楽しそう!!私は大丈夫だよ!!」
璃奈「ありがとう、エマさん。」
訂正です。
~りなりーハウス・隣の部屋~
ピンポーン
エマ「はーい。」ガチャ
璃奈「はぁ、はぁ……エマさん!」
エマ「そんなに慌ててどうしたの、璃奈ちゃん?」
璃奈「それが……」
エマ「すっごく楽しそう!!私は大丈夫だよ!!」
璃奈「ありがとう、エマさん。」
璃奈「……。」スマホイジイジ
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(13)
Rina:8月△△日、私のお家に集合!!
璃奈「これでよし。みんな、来てくれるよね……?」
ピンポーン
璃奈「きた!誰だろう?はーい。」ガチャ
かすみ「お邪魔しまーす。ってまだかすみんだけ?」
璃奈「いらっしゃい、かすみちゃん。かすみちゃんが一番乗りだよ。」
かすみ「そうなんだ。それでりな子、いきなり集合って何するの??」
璃奈「それが……」
かすみ「まったく……かすみん部長に内緒でそんなこと考えるなんて……全くりな子は……」
璃奈「う、ごめんなさい。ダメだった?」
かすみ「ダメなわけないじゃん!そういうことならかすみん、ちょっと買い出し行ってくるね。」
璃奈「え、何買いに行くの?」
かすみ「それはあとのお楽しみです!じゃあ、ちょっと行ってくるね。」
璃奈「行ってらっしゃい。」フリフリ
しずく「やっほー、璃奈さん。沖縄ぶりだね。」
璃奈「しずくちゃんに栞子ちゃん、いらっしゃい。一緒に来たんだね。」
ランジュ「ハァイ、ランジュが来たわよ!!きゃあっ、しずくじゃない!久しぶりね!」
しずく「ランジュさん!お久しぶりです。」
璃奈「ランジュさん、来てくれたんだ。香港に戻ってたし、来られないかもって思ってたから、嬉しい。」
ランジュ「メッセージ貰ってすぐに飛行機を手配したわ!!」
ミア「ずっとこのテンションだよ、ランジュが来ないわけないだろ?」ヤレヤレ
かすみ「何買ったか内緒だからダメですぅ!」
愛「えぇ~、何買ったのさ見せてよかすかす~。」
かすみ「かすかすじゃなくて、かすみんですぅ!!」
愛「アハハ、そのネタ久しぶりに聞いたよ!!」
かすみ「なっ!ネタなんかじゃありません!!」ムキーッ
果林「あら本当ね。エマも来られればよかったのに……。まあスイスなら仕方ないわよね。ところでワンルームでこの人数流石にキツくないかしら?」
彼方「むふふ~」ニヤニヤ
エマ「というわけで、もう一部屋ご用意してます♪」
果林「えっ、エマ!?あなたどうして……!もう一部屋って一体!?」
エマ「果林ちゃん、黙っててごめんね。私日本に帰ってきてたんだ?。それで今は璃奈ちゃんの隣の部屋に住んでるんだよ。」
果林「心臓が止まるかと思ったわよ。それなら早く連絡しなさいよ。もう。」
彼方「ドッキリ大成功~、なんちゃって~」
かなエマ「あははは」
果林「もう、いつまでも子供なんだから」クスクス
かすみ「侑先輩と歩夢先輩、だよね。」
~部屋の外~
歩夢「もうみんな来てるかなぁ。」
侑「花火で人が多くて遅くなっちゃったね。」
「あははは」
歩夢「あっ……みんなの笑い声。」
侑「どしたの?歩夢。」
歩夢「ううん、何かこの感じ、久しぶりだなって。」
侑「あれ、歩夢。昔を思い出しておセンチになっちゃった?」
歩夢「もう、侑ちゃん!茶化さないでよ~!入るよ!」
歩夢「ごめんね、みんな。ちょっと遅れちゃった。」
侑「おお、全員集合だ……」
かすみ「もう、侑先輩、歩夢先輩~。遅いですよ~!」
侑「あはは、ごめんごめん!久しぶりだね、かすみちゃん!」
歩夢「ところで璃奈ちゃん、全員集合して、何するの?」
璃奈「あれ。」ユビサシ
ヒュ~……ドーン!!! バチバチバチ……
歩夢「璃奈ちゃん……。ありがとう。」ニコッ
エマ「さあさあ、ベランダからよく見えるから私の部屋と分かれて早く花火見よう?」
果林「じゃあ私はエマの部屋にお邪魔しようかしら。」
せつ菜「じゃあ私は何かお料理を作ってそちらにもお持ちしますね!!!」
彼方「えぇ~っ、それはいいかな~」
せつ菜「なっ!あの頃の私とは違います!!」
みんな「あははは!!」
璃奈『そのあと私たちは、時折部屋を変えながら花火とみんなとのお喋りを満喫しました。』
栞子「終わり……でしょうか。」
愛「楽しかったなー、みんなと久しぶりにゆっくり話した気もするし!!」
ミア「せつ菜の料理が美味しいなんて……」
かすみ「みなさーん!!かすみんたちの花火大会は、まだまだ終わりませんよ~!!下の公園に集合です!!」
みんな「お、おー!!」
かすみ「じゃじゃーん!!」
愛「なーんだ、これを隠してたのかぁ~!」
かすみ「それじゃ、いきますよ~!!」
ドーン!!!
歩夢「何だか、しずくちゃんちでお泊りしたときのことを思い出すね。」
侑「そうだね、あのときもかすみちゃん打ち上げ花火ばっかり買ってきてたっけ。」クスクス
歩夢「果林さんに、風情もあったものじゃないって言われてたっけ。」クスクス
歩夢「璃奈ちゃん、この前、私が言ったこと気にして……」
璃奈「歩夢さんに安心してほしかった。みんな、離れ離れになんてならないって。」
侑「優しいね、璃奈ちゃんは。」
璃奈「それほどでも、ある。侑さんも、思い出が遠くなったりなんてしないと思う。もしそうだとしても、何度でも作り直せばいいと思う。」
侑「行こっか、歩夢。」
歩夢「うん!」
栞子「ランジュ昔、みんなと写真を撮りたいってなかなか言い出せずに悩んでましたよね。」クスクス
ランジュ「な、なによぅ、昔のことじゃない!!」
みんな「あははは」
『久しぶりの全員集合。本当はみんなが来てくれるか不安だったけど、来てくれた。みんな優しい、大好き。侑さん、歩夢さんも、元気になってくれてよかった。来年もみんなで花火が見たいです。』
乙です
ほっこりした
乙です
楽しかったです☺
卒業後の想像が膨らむいいSSだった
本当に素晴らしいSSありがとうございました
次回作も楽しみにしてます
日々の癒しや
ほのぼの日常系の中で最後にヤマを持ってきてて楽しく読めました
余計なこと書くと彼方ちゃんが「〇〇だぜ~」という言い回しを頻繁に使ってたのは違和感あった
コメント