【SS】きな子「もしかしてきな子、ハブられてるっすか?」【ラブライブ!スーパースター!!】
朝 生徒会室
ガラガラ
きな子「おはようございますっす」
恋「おはようございます。朝早くから来てくれてありがとうございます」
きな子「そんな、恋先輩はもっと早いっすから」
恋「私は生徒会長ですから、当然です」
ガラガラ
かのん「おはよ~」
きな子「おはようございますっす」
恋「おはようございます。かのんさん、昨日はありがとうございました」
かのん「ううん、お礼なんていいよ。私もあのお店行ってみたかったし」
きな子「?」
きな子(何の話っすか?)
きな子(昨日は練習が終わった後、生徒会の仕事を少しやって解散したはずっすけど、恋先輩とかのん先輩であの後どこかに行ったんすかね)
恋「それにしても、本当に美味しかったです。あのハンバーグ」
かのん「だよね!大盛注文しとけばよかったよー!」
きな子(ご飯を食べに行ってたんすか……きな子はあの後家で一人で食べたのに。誘ってほしかったっす)
恋「本当に美味しかったですよね」
きな子(いや……!でもきな子と先輩たちは帰り道で別れたから、きっときな子と別れた後に流れでご飯を食べに行くことになったんすよね。なら仕方ないっす)
かのん「ちぃちゃんの食べてた丸いハンバーグも美味しそうだったな」
恋「可可さんとすみれさんが食べていたステーキも美味しそうでした」
きな子(!?)
きな子(生徒会に来ていない人たちとも食べてたっすか?)
きな子(あの3人の先輩は確か別の場所で自主練してたはずっす。ということは事前に連絡を取り合って合流したということっす。流れで行ったわけじゃないってことっす)
きな子(予定があったのなら別れ際にきな子も誘ってほしかったっす……)
かのん「本当に美味しかったなあ!」
恋「信じられないほど美味しかったですね」
きな子(いやいや、落ち着くっす。先輩たちだけで大事な話があったのかもしれないっす。先輩たちはいつも後輩のために色々考えてくれてるし……)
きな子(先輩だらけの中に1年生が1人いたら楽しめないかなと思って気を遣って誘わなかっただけかもしれないっす)
きな子(そうっすよね。他の1年生だって誘われてないんだし、きな子が気にすることないっす!)
かのん「そういえばさ、夏美ちゃんが特大ハンバーグ頼んで苦しんでたのはちょっと面白かったかもw」
恋「はい、可哀想ですが少し笑ってしまいましたw」
かのん「メイちゃんと四季ちゃんが協力して一緒に食べてあげてたよね」
きな子(!!???!?)
きな子(そうなると話が違ってくるっすよ!?)
きな子(きな子以外、Liella!が全員参加してるじゃないっすか!)
きな子(なんできな子だけ誘われてないんすか!?)
かのん「それでさー、それを見たちぃちゃんが……」
恋「夏美さんもすぐに撮影しようとして……」
キャッキャ ウフフ
きな子(なんすかこれ!きな子だけ参加してない話で延々と盛り上がられるのきついっす!)
きな子(ていうか何できな子の前で堂々と話してるんすか? せめて隠してくれたほうがまだマシだったっす……どういうつもりなんすか)
かのん「またみんなで行きたいねー」
恋「ええ、皆さんと一緒にまた行きたいです」
きな子(その”みんな”にきな子は入っているっすか……?)
きな子(次はきな子も誘ってくださいっすって素直に言えば誘ってくれるんすかね?うう……)
かのん「ねえ。きなこちゃん?」
きな子「は、はいっす!」
きな子(もしかして誘ってくれるっすか?嬉しいっす!)
かのん「その書類は私がやっとくよ。手空いたからさ」
きな子「あ、そうっすか……お願いするっす」
きな子「……」シュン
かのん「きな子ちゃんは先に練習に合流しなよ。もう屋上に集まってると思うから」
恋「ええ、あとは私とかのんさんでやっておきますので」
きな子「はいっす……お先に失礼するっす」
ガラガラ ピシャ
廊下
きな子「……」トボトボ
きな子(もしかして、きな子……生徒会には邪魔だったっすか? それとも、実力不足だから生徒会なんてやらないでとっとと練習しろってことっすかね)
きな子「はぁ……」
きな子「とりあえず屋上に行かないとっす」
屋上
ガチャ
きな子「おはようございますっす」
千砂都「あ、おはよー」
キャッ キャッ ワイワイ
夏美「もう! やめるんですの!」
メイ「なんだよ、人の弱みは散々いじるくせに」
きな子「みんな、何で盛り上がってるっすか?」
四季「夏美ちゃんが特大ハンバーグを食べて太った話」
夏美「太っていませんの!」
すみれ「ちょっとお腹触らせてみなさいよ」
夏美「ちょ、やめるんですのー!」
キャッキャ ワイワイ
きな子(またその話っすか……)
きな子(なんでまたこの人たちはこうやって堂々と喋るんすか……普通はヤベッきな子来たって黙ったりするっすよね。きな子は別に嫌われてはいないってことっすか?)
ガチャ
かのん「みんなおはよー」
恋「お待たせいたしました」
千砂都「おはよ! よし、これで全員揃ったね」
すみれ「そういえばかのん、明日って朝9時集合で良いのよね?」
かのん「うん!楽しみだね!」
きな子(明日は土曜日……練習も生徒会もお休みのはずっすけど……まさか)
夏美「初めて行くお店だからワクワクしますの」
メイ「私も初めてだ!何食べようかなー」
可可「かのんが見つけたお店! 絶対に美味しいに決まってマス!」
きな子(ほらもう! またきな子が誘われてない話っす!)
きな子(なんか胸が痛いっす。これ以上この空間にいたくないっす)
きな子「はあ……あの、千砂都先輩」
千砂都「なに?」
きな子「練習始まったばかりっすけど今日は帰らせてもらうっす……」
スタスタ
かのん「あれ、きな子ちゃん? 体調でも悪いの?」
きな子「まあ、そんな感じっす」
かのん「そうなんだ……心配だから家まで送るよ」
きな子「結構っす。ほっといてほしいっす」
かのん「そんなことできないよ! 何か悩みがあるんなら言って?」
きな子「じゃあこの際だから聞くっすけど……」
きな子「もしかしてきな子、ハブられてるっすか?」
かのん「え……」
きな子「あ……」
きな子(つい言っちゃったっす! なんてことを!)
きな子「ごめんなさいっす!」
ダッ!
かのん「きな子ちゃん! 待って!」
ガシッ
可可「ないすきゃっちデス! かのん!」
きな子「捕まえないで欲しいっす! きな子はもう帰るっす!」
かのん「……本気で言ってるの?」
きな子「は?」
かのん「ねえ答えて!」
きな子「ほ、本気っす! 誰からもご飯に誘われないきな子なんてもうLiella!には居られないっす!」
かのん「馬鹿なこと言わないで!!!」カッ
きな子「!」
かのん「みんなが行ってるご飯に自分が誘われなかっただけでグループを辞めるなんて、そんな悲しいこと言わないで!」
かのん「きな子ちゃんはみんなの気持ちを考えたことある? ないよね? 辞める前に少しは相談してよ!」
きな子(え……なんできな子が怒られてるっすか?)
きな子「ていうか居られないって言ったけど辞めるとまでは言ってなかったっす」
かのん「ねえ、私たちがきな子ちゃんを誘われなかったのには理由があるの」
きな子「え?理由ってなんすか?」
かのん「8人なら、4人がけの席に二組で座れるでしょ? 9人だとそうはいかないの。ひとりがあぶれて別の席になるか誕生日席みたいになってはみ出して寂しい思いをすることになる。だからきな子ちゃんに寂しい思いをしてほしくなくて誘わなかったの」
きな子「誘われなかったせいで結局寂しい思いをしてるんすけど!? しかもなんできな子があぶれる前提なんすか!?」
かのん「あ……いや、それは……」
きな子「もう良いっす。さようならっす!」
すみれ「待ちなさいったら待ちなさい!」
かのん「すみれちゃん!?」
きな子「なんなんすか?すみれ先輩まで……もう誰に止められても関係ないっす。きな子はスクールアイドル部を辞め」
可可「やめてください!」
きな子「いやだから、辞め」
可可「違いマス!辞めるのをやめてください!」
すみれ「可可の言う通りよ。きな子、貴女がその言葉を口にしたら取り返しがつかなくなるわよ」
きな子「取り返しなんてもうつかないっす。今さら何かに誘われてもきな子がうるさいから仕方なく誘ったのかって思うし、誘われなかったらそれはそれで……っす」
すみれ「はあ、そんなこと。くだらないわね」
きな子「くだらないなんて!何てこと言うんすか!?」
すみれ「じゃあ聞くけど、なんでご飯に誘われなかっただけで辞めるの?」
きな子「そんなの、ハブるなんてひどいことだからっす!ひどいことをする部にいる理由はないっす!」
すみれ「なら考えてみなさい。私たちが、いつ”スクールアイドル部として”貴女にひどいことをしたのかしら?」
きな子「え?」
すみれ「スクールアイドル部の正式な活動に、”みんなで仲良くご飯を食べる”なんてあるの?」
きな子「そ、それは……」
すみれ「私達が、貴女をスクールアイドルとしての練習やライブだとかの活動に参加させなかったら、それは責められるべきね。だけれども、きな子に部活動の予定を伝えなかったことなんて一度もない。貴女を”部活動”でハブったことなんてないのよ」
きな子「う……」
すみれ「つまり、ご飯に誘われなかったという理由で私達を嫌うのは勝手だけど……部を辞める理由にはならないのよ!」
すみれ「生徒会長!私は何か間違ったこと言ってる!?」
恋「すみれさんの言うとおりです!これでは退部の正当な理由として認められません!」
きな子「あ、ああ~~っ!」ガクガク
きな子(きな子もしかして、論破されてるっすか!?)
メイ「すみれ先輩、やるぅ!」
四季「これはクリティカル」
夏美「辞めるなんて云わせないですの!」
千砂都「体調不良ってことなら今日は休んで貰って良いけど、辞めるなんて言っちゃダメだからね?」ニッコリ
可可「帰ってグッスリ寝れば気持ちも落ち着くはずデス」
すみれ「ちゃんとお風呂に入って暖かくして寝るのよ」
恋「新学期も近いとはいえ、まだまだ寒いですからね」
きな子(やっぱりみんな優しくていい人たちっす……とりあえず辞めるのはやめておくっす……)
きな子「あの、じゃあ今日は帰るだけにするっす……お騒がせしてごめんなさいっす」
かのん「そっか!じゃあ気をつけてね!」パァ
きな子(かのん先輩……なんでそんな嬉しそうなんすか……)
きな子「きな子これで失礼するっす」
すみれ「あ、明日は9時に駅前の角のサンドイッチ屋さんね」
きな子「え?」
すみれ「明日、貴女も来たいんでしょ?だから誘ってあげてるのよ」
きな子「はいぃ~?」
可可「そうデス。きなきなも来ると良いデス」
恋「ええ、是非」
きな子(この期に及んで何が是非っすか〜!)
きな子「そ、そんなのきな子のプライドが……」
きな子(いや、でも……ここでプライドを捨てて素直に参加すれば、次からも誘ってくれるっすかね?)
きな子(それに、参加しなかったらどうせ来週またみんなきな子の知らない話で盛り上がって嫌な思いをするっす……)
かのん「ねえ、プライドが、どうしたの?」
きな子「あ、いやその」
かのん「きなこちゃんも来るよね?」
きな子「じゃ、じゃあ……気が向いたら行くっす」
かのん「良かったぁ」ホッ
夏美「待つんですの!」
かのん「今度は夏美ちゃん?何すか?」
夏美「せっかく先輩方が誘ってくださっているのに気が向いたら行くでは筋が通らないんですの!
今ここで、きな子も参加させてくださいって先輩方にお願いするべきですの!」
きな子「あぁ~?」
きな子「きな子は先輩方に誘われたっす! 夏美ちゃんにそんなこと言われる筋合いはないっす! ですよね?」
かのん「そうかな?」
きな子「え?」
すみれ「夏美の言うことにも一理あるわね」
きな子「一理もないっすよ! なんで誘われたのにきな子からお願いするんすか!」
恋「いえ、確かに一理あります。お願いまでする必要はありませんが、きな子さんはここで参加を確約すべきです」
きな子「恋先輩まで?」
可可「曖昧な態度はだめデス! 来たいなら来たいと言ってください!」
千砂都「そうだよ。気が向いたらとかじゃなくて来るか来ないか今決めてね?」ニコッ
夏美「にゃは~! 先輩方もこう言ってますの!」
きな子「ぐぐぐぐぐ」
メイ「ほらもう時間がもったいないからとっとと参加したいって言っちゃえよ」
四季「今はきな子ちゃんが決断する時」
夏美「ほら、素直になるんですの!」
きな子「~~~~っっ!」
すみれ「さあ、どうなの? 来るの? 来ないの?」
きな子「さ……参加させてくださいっす……」
千砂都「よく言ったね、きな子ちゃん。じゃあまた明日ね」
きな子「はいっす……」
次の日 きな子の自宅
チュンチュン
きな子「ふぁー」ムクリ
きな子「結局昨日は普通に練習を休むだけで終わったっす」
きな子「今日は土曜日……9時集合って言ってたっすね、確か」
きな子「今はえっと、8時っすか」
きな子「あんな感じで参加することになって気乗りしないっすけど……約束しちゃった以上は行かないときな子が悪いことになるっす……」
きな子「行くしかないっすね……」
テクテク
きな子「約束のサンドイッチ屋さんに着いたっす。時間も9時ピッタリ。律儀な自分が憎いっす」
きな子「入店したらみんなに嫌味の一つでも言ってやるっす」
きな子「ん?」
店の看板「本日貸し切り」
きな子「貸し切り? 高校生が店の貸し切りなんてできるんすかね……? でも確かにこの店って言われたし、まあとりあえず入るっす」
ガチャ
パンパンパンパーン!!!
きな子「へっ!? クラッカー!?」
かのん「せーのっ」
みんな「「「「「「「「お誕生日、おめでとー!!!!」」」」」」」」
きな子「えっ?」
夏美「ぽかんとしちゃって、すごい顔ですの~」
メイ「ほら、早く来いよ。主役なんだから」
四季「好物も用意してる」
かのん「この店の店主さんとウチは昔からの知り合いでね。頼んで貸し切りにしてもらったんだ」
きな子「えっとちょっと混乱してるっすけど……まずきな子の誕生日は4月っすよ!? まだ先っす!」
すみれ「もちろん知ってるわよ」
恋「ですが、きな子さんの誕生日4月10日は新入生のために行う部活動発表会の前日」
千砂都「真面目で優しいきな子ちゃんのことだから、そんな大事な日に自分の誕生日会なんて、って遠慮しちゃうかと思ったんだ」
きな子「確かにそうかもしれないっすけど……」
可可「だから今日、サキドリして誕生日会をするのデス!」
すみれ「キツく当たって悪かったわね。どうしても今日来てほしかったから」
夏美「サプライズしたかったんですの~!」
きな子「じゃあなんで、そ、そんな事前にきな子をハブるようなことしたんすか! 普通に誘ってくれたら絶対来たのに……!」
恋「申し訳ございません! それは私のせいなんです!」
かのん「ううん! 恋ちゃんだけじゃないよ、私もやらかしちゃったの!」
きな子「やらかし?」
かのん「ほら昨日の朝、私と恋ちゃんが生徒会室できな子ちゃん以外でお店に行った話をしちゃったでしょ?」
恋「実は、そこできな子さんの誕生日会の打ち合わせをしていたんです。だからきな子さんには内緒の予定だったのですがついうっかり話してしまって……」
かのん「私もついうっかりそのまま話しちゃって、でもここで話を突然やめるのは不自然だったからそのまま続けたんだ」
きな子「じゃあ、きな子の書類を代わりにやってくれたのは」
かのん「うん、とりあえずきな子ちゃんにその場から離れてもらって恋ちゃんと相談したくてね」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
回想
かのん「きな子ちゃんは先に練習に合流しなよ。もう屋上に集まってると思うから」
恋「ええ、あとは私とかのんさんでやっておきますので」
きな子「はいっす……お先に失礼するっす」
ガラガラ ピシャ
かのん「……行った?」
恋「……はい、足音は完全に遠ざかりました」
恋・かのん「「ごめんなさい!!」」ガバッ
恋「そそそそんな、わたくしが悪いんです! ついうっかりお礼を言ってしまって!」
かのん「私が悪いよ! 昨日はありがとうへの返事ならいくらでも適当言ってごまかせたのに! 普通にお店の話しちゃったし!」
恋「いえそんな……って、謝り合ってる場合ではありませんね。きな子さんを離脱させたのはお見事でした!」
かのん「とにかく、きな子ちゃんが屋上に付く前にちぃちゃんたちに連絡して対策しよう!」
屋上
千砂都「はいもしもし、ええ!? うん、わかった、どうにかするね」ピッ
可可「かのんは何と言ってました?」
千砂都「きな子ちゃんに昨日私達がお店に行ったバレちゃったみたい。誕生日会の打ち合わせってことはバレてないみたいだけど。こっちにきな子ちゃんが来た時にうまいことやってほしいって」
すみれ「もう、何やってんだか」
可可「そんなこと言うなデス! 協力して乗り切るべきデス!」
すみれ「協力しないとは言ってないでしょ」
メイ「でもどうするんだこれ!? もう素直に話したほうがいいんじゃ?」
四季「きな子ちゃん、悲しんでるかも」
夏美「せっかくのサプライズを台無しにしたくないですの! 私に考えがありますの!」
千砂都「なるほど……あえてみんなで、きな子ちゃん抜きの話で盛り上がって寂しい思いをさせ、
明日の話題もチラつかせて明日参加したいってきな子ちゃんから言わせる作戦ね」
メイ「そんなうまくいくかぁ?」
夏美「きな子は寂しがり屋さんですの! きっと乗ってきますの! それにちょっとくらい下げてから上げたほうがサプライズは楽しいですの~!」
四季「計算によるときな子ちゃんはあと5秒でここに到着する」
可可「時間がありません!それで行きまショウ!」
すみれ「あとはアドリブでなんとかするしかないわね」
千砂都「仕方ないね、それで行こう! かのんちゃんにはこっそりLINEしておくね」
ガチャ
きな子「おはようございますっす」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
回想終わり
かのん「というわけだったんだよ」
きな子「だから色々とみんな不自然だったっすか……」
すみれ「きな子ちゃんが帰りそうになった時、かのんがわけわからない理由を言い出して”お誕生日席”とか口走った時は焦ったわよ」
かのん「あはは、つい今日の席配置のこと考えちゃって」
きな子「確かに今きな子、お誕生日席にいるっす」
可可「辞めそうになったのは焦りマシタ。すみれがナイスでした」
すみれ「ええ、このくらい私なら当然よ!」
可可「褒めすぎマシタ……」
恋「明らかにおかしいことを堂々と正論のように言うのは迫力がありましたね。もちろん本当は退部の理由なんて自由ですからね」
メイ「さすが先輩たちだ! アドリブも連携抜群ですごかった!」
四季「演技力も抜群」
夏美「ですの~!」
千砂都「でも最後に詰めた夏美ちゃんもすごく良かったよ~」
すみれ「ええ、きな子から参加の確約を取らないと計画が水の泡になってたもの」
夏美「にゃは~! 褒められても何も出ませんの~!」テレテレ
かのん「夏美ちゃんが1番はりきってたもんね、今回の誕生日会!」
きな子「え、そうなんすか?」
夏美「ちょ、かのん先輩! 余計なこと言わなくて良いんですの///」
きな子「昨日は正直めちゃくちゃ腹が立ったっすけど……嬉しいっす!」
きな子「夏美ちゃん、ありがとうっす!」
夏美「別に……動画企画のためですの///」
きな子「それに先輩方もメイちゃん四季ちゃんも……ありがとうっす!」
きな子「昨日は正直、部室の窓ガラス全部割ろうかと思ったっすけど……今はすっごく嬉しいっす! ありがとうっす!」
千砂都「じゃ、そろそろ料理が覚める前に乾杯して食べようか!」
きな子「はいっす!」
カンパーイ!!!
ワイワイガヤガヤ
きな子「きな子……ハブられてなくて良かったっす!」
きな子「幸せっす~~~!!!」
おわり
おわりっす。読んでくれてありがとうっす!
脳が回復した
乙です
あったけぇ…
きな子が見た幻というオチじゃなくて良かった
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1676708369/